りんてつのゆる記〜クルマと日々の思ひ出〜

クルマ好きとしてすくすく育った20代♂りんてつです。試乗インプレや日々のこと、ゆるーく記します。

【速報】ハリアー 試乗インプレ

先日紹介したMAZDA3に関する記事がたくさんの方にご覧いただけているようです。アクセス数が格段に増えたことからMAZDA3の注目度の高さを思い知るとともに、たくさんの方にご覧いただけていることをありがたく思っています。この場を借りて御礼申し上げます。

今回はTOYOTAハリアーについて紹介したいと思います。これは以前紹介したAudi A4アバントに代わっておじ夫婦が迎え入れた車両で、まもなく納車から1年を迎えます。長期インプレとしてご覧いただければと思います!!

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真ん中に写っている車両がおじ夫婦のハリアーです。

ハリアー PREMIUMというグレードで、搭載エンジンは直列4気筒2.0ℓNAエンジン、本革OPを装備しています。今回も長期インプレにもかかわらず拾い画像が大部分を占めていますが、ご容赦ください(^◇^;)

 

〜インテリア〜

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ハリアーは初代の頃から「高級感」を大事にしていたクルマでしょう。初代と2代目は我が家で乗っていた期間がありますから、なおさら実感としてその感覚が残っています。

現行のハリアーでも、そのインテリアにおける優位性は見て取れます。特にインテリアデザインは全体的に上手くまとめられており、その中でもカラーバリエーション等の面で他に優位性を持っているといっていいでしょう。以下に画像でも紹介しますが、国産SUVとしては洒落たインテリアカラーが用意されていると思います。

しかし、個人的には質感の面には疑問符が浮かんできます。なんと言いますか…実際に触れてみるとチープな印象があるように思います。これはもったいないと思っています。

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デザインは上手くまとまっているのに、この目で見て触れてみると少し残念な印象になってしまいます。特に感じたのがダッシュボードに使用されているレザー(人工皮革?)と、インパネとステアリング等に配置されているウッドパネルです。画像で見るとよく見えますが、実際に見てみると予想よりも安っぽく見えました。もちろん全体的にあまりにチープなどと言うことはありません。しかし、この辺りの質感が高ければ、より高い満足感を得られるのではないでしょうか。

また、画像がありませんが、後席周りにも不満があります。長距離の乗車をしたことがありますが、後席は前席と比較して疲労感が強いです。シートバックの角度調整が出来たりと機能性は高いものの、全体的にフラットなシートのためサポート性が低く、特にワインディングでは身体が左右に揺られます。

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さらに言うと、後席の足元スペースの狭さにもガッカリしました。車体がそこまで大きいわけではないので仕方のない部分もありますが、想像以上に狭いです。BMWの現行X1の方が広いですし、先代ハリアーの方が広かったように記憶しています。ハリアーは快適性を売りにしている車両ですので、後席スペースに関しては要改善と感じます。

また、インテリアの全体的な「取って付けた感」が払拭されれば、さらに商品価値をあげられるのではないでしょうか。

 

 

〜エクステリア〜

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エクステリアは先代までとは印象が打って変わり、スタイリッシュなアーバンSUVという感じに仕上がっています。初代と先代はシルエットもごろんとしていて、全体的に丸いイメージがありましたが、現行型はどこをとってもシャープな感じが強いデザインです。これはデザインの流行りの影響もありますが、ハリアーが歩んできて歴史にも原因があるのかもしれません。

1990年代後半に登場したハリアーは2代目で大ヒットを記録しました。この大ヒットは海外にも波及し、北米等の海外市場では「レクサス RX」として販売されていたハリアーは国内外で猛烈なブームを起こしたわけです。それから時が経過し、日本国内にもレクサスブランドが展開されることが決まり、セルシオがLSになりアリストがGSになったわけです。しかし、国内市場でも好調な売れ行きを誇っていたハリアーがレクサスに完全移行することにトヨタトヨペット)が反対し、ハリアーだけはRXと併売されることになったのです。

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その後2103年に現行型へとバトンタッチしますが、その間にも空白の数ヶ月があり、実質的には2代目までのハリアーの跡を継いだのはやはりレクサス RXであり、現行ハリアーは新たな車種として生み出されたというような色合いが強いのです。ハリアーの名を残したのは、その高いネームバリューからでしょう。

ハリアーの歴史への言及が長引きしたが、この歴史はエクステリアにも如実に現れています。上に2代目ハリアーの画像がありますが、印象がだいぶ違いますよね。現行ハリアーはシャープなデザインを手に入れて、若返りを果たしたと言えます。実際のところ、20代のオーナーさんが乗る姿もよく見かけますし、後輩でも1人、20歳で現行ハリアーを選んだ大学生がいます。オーナーの年齢層は確実に下がっていることでしょう。

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リアもやはりエッジを効かせたデザインで、若々しさを感じます。個人的には「ハリアー=丸っこい」というイメージが先行してしまうため、慣れるのに時間がかかりました。しかし、これだけたくさん街中で見かければ慣れもします(笑)

全体的なデザインの印象としては、最近のトヨタの中ではまとまりのあるデザインだと思っています。CH−Rとかシエンタとか攻めたデザインの車両も多いですが、ハリアーは奇をてらった感じがありません。価格帯的にも(残価設定ローンを含む支払い金額を考慮して)そこまでハイクラスのクルマではありませんので、受け入れられすいデザインは売り上げに大きく貢献していると思います。

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気になる点を挙げると、昼間の走行時に大きな役割を果たすDRL(デイライト)があります。これは明るい時間帯の走行の際に他者からの視認性を上げることで安全性を向上させるという作用があります。しかし、現行ハリアー(後期モデル)のDRLはその配置が個人的にいいとは思えません。上の画像に赤くマークしてある部分、計6カ所に搭載されていますが、その輝度が高いこともあり、なんだか「うるさい」です(笑)少なくとも一番下に配置されているライトは不要なのではないでしょうか。

これまでのハリアーにはないテイストを取り入れた現行型も、そう遠くないうちにFMCされておかしくない時期にさしかかっています。次期型のデザインが楽しみでもあります。

 

 

〜ドライビング〜

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今回の記事で紹介する車両を再度確認しますと、搭載エンジンは直列4気筒2.0ℓNAエンジンで、トランスミッションCVTです。先代クラウンアスリートと同じ2.0ℓターボエンジンや、2.5ℓハイブリッドエンジンも用意されていますので、ベースグレードのエンジンということになります。

この2.0ℓNAエンジン、正直言ってとっても非力です。ボディサイズに対して全く足りていません。めちゃめちゃ重く感じますし、もーっさりしてます(笑)街中をゆったり流すための車両であり、これまでのハリアーもボトムのエンジンはこんな感じでしたので、これはこれでいいのかもしれませんが…個人的には加速しなすぎてイライラします。

しかし!!この点に関しては救いもあります。ドライビングモードをスポーツに設定すれば多少改善されます。山の登りでもどうにか流れに乗って登っていけるくらいのパワーが出てきます。知り合いの中には常時スポーツモードで走行している人もいるくらいです(笑)

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コーナリングに関してはいい意味で裏切られました。案外ロールが少なく、軽やかにスパっと曲がります。あくまでも国産SUV基準での話ですが、思いのほかしっかりと曲がってくれますので、最初はかなりびっくりしました。先入観で見くびりすぎていました(笑)

もちろん飛ばすクルマではないでしょうが、これならターボモデルやハイブリッドモデルに乗ってみたくなりました。

ちなみに燃費はいいとは言えません。平均で9.5〜10.5km/ℓです。これまで2.0ℓターボのA4に乗っていたので、そのパワー差からアクセルを踏みすぎているという側面もありますが、やはり現代で10km/ℓ前後というのは…個人的には厳しい数字です。。。

 

 

〜総評〜

現行ハリアーは昨今のSUVブームに上手く乗った車両です。かつて初代・先代ハリアーが築いたSUVブームの流れを失わずにこれまで好調を保ってきたわけです。デザインはなかなかいいですし、乗り心地はやはり良好です。

クルマ離れが叫ばれる現代ですが、ドライビングや走行性能に興味はないけどかっこいいクルマに乗りたい、そんな層に対して強い訴求力を持った車両なのではないでしょうか。

 

インテリア    :★★★☆☆

エクステリア:★★★☆☆

ドライビング:★★☆☆☆

実用性           :★★★☆☆

コスパ           :★★★☆☆

総合評価        :2.8点/5点満点