りんてつのゆる記〜クルマと日々の思ひ出〜

クルマ好きとしてすくすく育った20代♂りんてつです。試乗インプレや日々のこと、ゆるーく記します。

【速報】FIT 試乗インプレ

輸入車好きの私ですが、国産車でも好きなクルマがいくつかあります。そのうちの1台がHONDA FITです。低価格で無個性なクルマに思われがちかもしれませんが、私は気に入っています。

こちらもいとこの家で使用している車両で、かれこれ2年以上に渡って何度も運転していますので、長期インプレになります!!

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対象車両はFITのガソリンモデルでFパッケージというグレードです。

ベースグレードから1つ上のモデルで、直列4気筒1.3ℓNAエンジンを搭載しています。

 

〜インテリア〜

フィットはホンダの中でかなり低価格な部類に入ります。以前N−ONEとフィットを比較検討している方の商談に付き合ったことがありますが、選んだグレードのせいもありフィットの方が安価だったほどです。

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そんなフィットのインテリアですので、高級感や質感とは正直言って無縁です。飾りっ気はないですし、これと言った見せ場もありません。しかし、これはこれでいいのではないかと思っています。私の評価基準は「どうセグメントの同価格帯」というところに置いているつもりですし、この車格の国産車にはあまり大きな差はありません。デミオのLパッケージが優位性を持っているくらいでしょうか。

では気に入っている点は?と言うと、ユーティリティ性能の高さです。これはヴェゼル等他のホンダ車両にも言えることですが、室内空間が広い上にアレンジ性が高いのです。

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後席、案外広いんです。ヴィッツデミオには何度か乗ったことがありますが、確実に後席の居住性はフィットが優っていると思います。デミオはデザイン性のためにユーティリティ性は目をつぶっている感がありますが、ユーザーさんによりけりで好みが分かれるところでしょう。

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そしてシートアレンジに関してはかなり凝ったことをしています。上の画像の赤いマークのある部分がシートバックで、この部分は前方に倒すことができます。これは珍しいことではありません。特筆すべきは青いマークがしてある座面部分を上に跳ね上げることができるということです。これはそうそう一般的なものではありません。座面を跳ね上げると背の高い荷物を積むことが出来るので、案外便利です。コンパクトカーながら家具や家電を買っても頼りになります!!

また、ナビ画面の下にあるエアコン等の操作パネルはタッチパネルになっています。見た目がスッキリしていてシャープな印象です。しかし、実際に操作してみるとブラインド操作のことを考慮するなら物理ボタンの方が良かったような気もします。

全体的に満足出来る仕上がりだと思っています。

 

 

〜エクステリア〜

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エクステリアは…個人的には魅力的とは言えないと思っています。いとこの家で使っているのも画像と同じホワイトの車両です。概ね上の画像と同じエクステリアです。

デザイン的な見せ場はあまりないですよね。ヴィッツやマーチと比較するとシャープなデザインを持っていますが、そこまで魅力的とは言えません。それに同クラスで言えばデミオが優れたデザインを持っていますので、特段の優位性はないでしょう。

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リアから見てもそこまで印象的でも魅力的でもない、と個人的には思っています。先代モデルでは初代のデザインを色濃く残していましたが、現行では先代から大きくデザインを変えてきました。ですがこのデザイン変更は悪い方向には作用していないようです。売れ行きも好調ですし、初代から3世代に渡って好調なセールスを誇っているフィットは大したものだと思います。

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ちなみにディーラーOP等を装備すればこんな感じにすることも可能です。だいぶイメージが変わりますね。上段の画像はシックな感じで、下段の画像はスポーティな印象をまとっています。この変貌ぶりはデミオよりも大きいかもしれません。まあ実際にはこのような装備を選択しているオーナーさんは多くはないので、購買意欲には関係ないようですが(笑)

まとめてみると、デミオほど凝ったデザインではないものの、全体的に受け入れられやすいデザインで、幅広い層に受け入れられているといったところでしょう!!

 

 

〜ドライビング〜

このFIT、何が一番気に入っているかと言えば、それはドライビングです。

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上述の通り、対象車両は直列4気筒1.3ℓNAエンジンを搭載しており、トランスミッションCVTです。あまり期待出来るような構成ではありません。しかし、これが良い意味で裏切ってきます。

まず、加速性能は正直なところ数値のとおりです。感動的な加速はありません。しかし、全体的なドライビングフィールはなかなか良好です。

まずコーナリングですがしっかり考えてアプローチすれば結構気持ちよく曲がります。アンダー傾向が少なく、思い描いたラインを忠実になぞることも難しくありません。脚まわりは固い設定ではないものの芯があり、路面状況もある程度伝わってきます。さらにステアリングフィールがなかなか良好です。ステアリングは本革ではないですし、そのものの質感は高くはありませんが、ニュートラル位置が曖昧でなく、切り始めもわかりやすいですし、狙った角度も再現しやすいのです。高速道路ではやはりふわふわとした感覚があり、舵角修正が多くなりましたが、セグメントを考えれば妥当でしょう。デミオには敵いませんが、個人的には先代スイフトよりも高速安定性は高いものと評価しています。

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併せて高評価なのが搭載されるCVTです。DレンジからSレンジに移行して走行するとなかなかレスポンスのいい走りが出来ます。しかもエンジンブレーキの効きも良好です。これは感心です。個人的にエンジンブレーキの効きは大切なポイントですので(^◇^;)

RS等のスポーツグレード以外では任意のギアを選択することが出来るMTモードが設定されません。これだけ優れたCVTならMTモードを設定して欲しかったところです。デミオではベースグレードからMTモードが設定されていますので(トルコンAT搭載であることも要因ですが)フィットにも設定があれば、さらなる商品性向上になるのではないかと思ってしましました。

…実際の購買層にとっては特に気にならない部分だとは思いますが(^◇^;)

 

 

〜総評〜

このセグメントは、まさに群雄割拠です。ヴィッツ・マーチ・デミオスイフト・ミラージュ等各社揃い踏みの市場です。ですが、個人的には一二を争う仕上がりだと思っています。

デミオは走りがいいものの実用性が低い、等々一長一短ありますが、FITはなかなかバランスがいいのが一番の特徴でしょう。私がこのセグメントから選ぶならFITは必ず検討候補に入ります。

 

インテリア    :★★★★☆

エクステリア:★★★☆☆

ドライビング:★★★★☆

実用性           :★★★★★

コスパ           :★★★★☆

総合評価       :4.0点/5点満点

 

※上記各☆評価は、同セグメント同価格帯を基準とした比較での相対評価です。ご了承ください。