【回顧】CLA180 試乗インプレ
今回はメルセデスベンツから発売されているCLA180の試乗インプレです。
この際お邪魔したのはヤナセ系列ではなく、シュテルン系列のディーラーさんです。
セールスの方が全員席を外しているということで、総合受付(?)のような普通の受付とはまた違う女性スタッフの同乗のもと試乗に行かせていただいたのですが、セールスの方が戻られるまで少し時間がかかるということで、ありがたいことにクーペとシューティングブレークの両方に試乗させていただけました(*^^*)なんといっても、当時自分は20歳で茶髪の若僧ですから、こんなにちゃんと対応していただけて嬉しかったです笑
試乗車は以下の2台です。
○Mercedes Benz CLA180スポーツ
○Mercedes Benz CLA180シューティングブレーク スポーツ
※展示されていた認定中古車です。素材が少ないので拝借したものを以下に貼ります(^◇^;)
~インテリア~
一番最初に気になるのはやはりセンターコンソールにシフトノブが無いことでしょう笑ワイパーレバーがステアリング左側のウィンカーレバーに統合されていて、ワイパーレバーがあったところにコラムシフトが生えています。コラムシフトってあまり好きじゃないんですが、小さなレバーで目立ちませんし、乗ってしまえば使いやすさも問題ありませんでした。MTモードでシフトノブを使っての変速は出来ませんが、パドルシフトもついてますしね笑
インパネは円形のエアコン吹き出し口が航空機を思わせたりとスポーティな印象。試乗車は双方Sportというグレードだったのでインテリアも全面的にスポーティな仕上げで、シートはアルカンターラとのハーフレザーでした。個人的にアルカンターラの肌触りが好きなので好印象です( ̄▽ ̄)
ちなみにスポーツエクスクルーシブというものを選択するとシートはフルレザーになるようです。
それからシートに関して驚いたのはヘッドレスト一体型のセミバケットシートがベースグレードでも標準装備ということ笑このクルマのキャラクター的に選んだのでしょうけれども好みが分かれそうなところですね笑とはいえがちがちのバケットシートではないので特に問題はないのですが(・Д・)ノ笑
※シューティングブレークの後席です。クーペよりは乗降性が高いでしょう。
後席はほぼAクラスと同様のようです。足元スペースは広いとは言えませんが必要十分。ただベースグレードだとベーシックパッケージを選択しないとセンターアームレストが装備されません。となると自動的にドリンクホルダーも無くなってしまいますので自分としてはベーシックパッケージは必須です。
ヘッドクリアランスはクーペモデルだと不足気味ですね笑身長170センチの自分が座ると髪が少し触ってしまいます笑後席にヒトを乗せるシーンが多い方はシューティングブレークを選べば問題ないかと思います。
ナビはiPad miniを付けたかのようなデザインですね笑機能的には問題ありませんが好みが分かれそうなのと、画面の解像度が低くて少し荒いのが残念です。
ラゲッジスペースはシューティングブレークだとボディサイズのわりに広大で、204系Cクラスより大きいとすらどこかで読んだことがあります。
その他全体的な印象としてはさすがはメルセデスといった感じでうまくまとまっており、上質感が高かったです。
~エクステリア~
パッと見た感じだと兄貴分のCLSのちっこい版といったところでしょう。スタイリッシュなアーバンコンパクトクーペ/ワゴンという感じでおしゃれですね( ̄▽ ̄)
しかしフロントに関してはAクラスをそのまま移植した、というかAクラスにリアデッキを付けたり引き延ばしたりしたようなデザインで、正面からだと判別できません笑
しかも元がハッチバック用のフロントデザインなので寸詰まり感が否めず、もう少し高さを抑えて長くすらっと決めれば上手くまとまったのではないかなと思ってしまいます。法的なことも考えるとそう簡単には行かないのでしょうけどね(^◇^;)笑
リアデザインはクーペ/シューティングブレークともに美しいラインを描いておりエレガントに仕上がっていると思います。
ボディサイズからすると16インチアルミホイールは小さいので、ベースグレードではなくスポーツグレードを想定してデザインしているのかなと感じました。
それからヘッドライトに関してはベースグレードの標準装備はなんとハロゲンライト笑ベーシックパッケージを選択しないとキセノンもLEDポジショニングライトもつきません。購入者の90%以上がベーシックパッケージを選択するということなので、ベースグレードを購入する場合でも車両本体価格+ベーシックパッケージ価格を基礎に考えていくのが基本的な商談なのでしょう笑
(装備内容は当時の前期モデルに関する記載です。)
~ドライビング~
さて、またも前置きが長くなりましたが次はいよいよドライビングです。
慣れないコラムシフトをDレンジに入れ、走り出します。ステアリングはF56 MINIと同様の感触です。この重さと手応えは流行りなのでしょうか??笑
いきなり広い二車線幹線道路なので踏み込んでみます。パワーが…ない!!笑エンジン音は遠くでしているのですが加速しません笑
途中で気づくのですがこのクルマはドライビングモードが選択できるのですね笑スポーツモードにしてパドルシフトを駆使すると回転数計が元気よく動き、先ほどのクルマと同じとは思えないほどアクティブに走ります。これは楽しい。"メルセデスは退屈か?"こんなCMをSLKで打っていましたが、なるほど納得、楽しいエンジンです。ガソリン1600ccターボエンジンなので馬力は120程度ですが軽々と走ります。
ワインディングコースに入るとやはりドイツ車の高い剛性を思い知らされます。ボディが歪むことなくコーナリングします。脚周りはBMWのように硬く支えるわけではないのですが、細かなショックを上手くいなしながらも踏ん張ってロールを抑えてくれます。メルセデスらしいのかもしれません。
ワインディングは道幅が狭く、また工事中だったのでそこまで性能は試せなかったのですが、中速域で流す分には気持ちよく、せわしくパドルシフトを操作して走るのはまさしく"退屈"とは言いがたい、そんなドライビングプレジャーすら与えてくれるクルマでした。メルセデスのイメージとしては"どこまでも良く出来た普通のクルマ"という感じで、"行きはビーエム帰りはベンツのゴルフがいい"と言うくらいなので、イメージを覆されて驚きました。笑
ペダルフィールも自然なものでアウディやワーゲン(当時の)のように軽くて遊びの大きいものではなく、踏み始めからリニアに効いてくれます。あらゆる面で運転に関してストレスフリーなクルマといった感じですね。
BMWがラグジュアリーを求め、メルセデスベンツはスポーティを求めて、双方がすり寄っていると言われる今日この頃ですが、やはりBMWとは違ってメルセデスはあくまで緊張やストレスなく乗れるスポーティーカーというところなのでしょう。
※他にもw205 Cクラスやw212 Eクラス、c218(?)CLSクラス等の認定中古車が並んでいました。
~総評~
さて今回も各方面からインプレして来ましたが、総合的に見ると個人的には"買い"のクルマですね。
まずエクステリアはフロントに難ありとはいえどう見ても一見して300万円台には見えないでしょう。日本で輸入車を求めるユーザーの中にはいわゆる"見栄"でクルマを選ぶ人が一定数いるのは事実だと思いますし、多くの人が多少なりともステイタス性を求めているのは事実だと思います。なにより自分がその1人ですから、この価格でこのデザインが手に入るなら射程圏内には十分入ってくるでしょう。
またスポーツやベーシックパッケージを選択すれば後席の快適性もまぁまぁのレベルですから家族で使ったり友だちと4人乗車で出かけたりするのも無理はありません。乗り心地も硬くはないので不満が出ることはないでしょうから、実用面や奥様の日常使いにも問題なしといっていいでしょう。
そして予想外の走りですね。見た目に恥じない"退屈でない"走り。1600ccターボエンジンですから有り余るパワーはありませんが、ふつうの人が日本の公道で活かすにはちょうどいいパワー感ではないかと思います。
インテリア :★★★☆☆
エクステリア:★★★★☆
ドライビング:★★★★☆
実用性 :★★★☆☆
コスパ :★★★★☆
総合評価点 :3.6点/5点満点
次のクルマの筆頭候補かもしれません。
MINIとは長く付き合いますけどね(^◇^;)