りんてつのゆる記〜クルマと日々の思ひ出〜

クルマ好きとしてすくすく育った20代♂りんてつです。試乗インプレや日々のこと、ゆるーく記します。

【回顧】NDロードスター 試乗インプレ

今回は2016年の冬の終わりがけに試乗してきたロードスターのインプレをご紹介します!!


試乗といってもロードスターに関してはちょい乗り試乗ではなく、なんと1日レンタル試乗です笑

話が少しさかのぼりますが、この試乗の2週間ほど前に友達とマツダディーラーにロードスターを見に行った時、残念ながら試乗車がなく落胆していたところに店長さんから"ホームページから応募してもらえれば別店舗から1日無料レンタル受けられますよ"と教えていただき、さっそく飛びついたというわけです笑


応募はカンタンで、関東マツダのホームページから応募フォームに入って個人情報を少し入力するだけです。かなり幅広い車種を排気量やトランスミッションまで選択して、希望に沿ったクルマを持つ店舗でレンタルを受けられるというシステムになっています(・∀・)

ちなみにレンタル試乗は1人あたり1回しか出来ないので車種選びは慎重に…!笑

(情報は2016年当時のものです。利用検討の際には詳細をご確認ください)

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※今回選んだMAZDA ロードスターS(MT)です。


今回選んだNDロードスター MT車を受け取るためにまずは県北の関東マツダさんの店舗へ向かいます。MINIのキーを店長さんに預け、ロードスターのキーを受け取り、カンタンな操作説明をしてもらってさっそく出発~!!

ちなみにETC装着車なのでカードさえ入れれば高速もOKとのことでした♪

まずは内外装インプレのために広い場所へと移すべく、運動公園の駐車場を目指します。久々のMT操作におっかなびっくりしながらもゆっくりとクラッチミートして安全運転で向かいました笑

 

 

~エクステリア~

外観はかなり格好よくキマっていると思います。

フロントデザインは流行りのLEDポジョンを手に入れ、シャープでキレのあるデザインのヘッドライト。フロント全体が低く低く設計されており、スポーティさと上質感をまとっています。

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サイドはエッジを効かせすぎず、従来のロードスターの流れをうまく汲んだデザインです。


リアに回ると、円と直線を組み合わせたようなテールランプがボディに埋まるようにはまっているのが特徴的です。ソフトトップ採用のせいかトランクラインも低く、リアはわりとマイルドな印象です。

総合的に見るとフロントからリアに行くにつれて、シャープな印象からマイルドへと自然に移行していくような感じでしょうか笑

しかしマイルドなリアデザインといっても平凡でつまらないわけではなく、一度見たら忘れられないようなインパクトがあります(・∀・)


スカイアクティブテクノロジーの発展とともに進化してきた魂動デザインがロードスターと融合すると、コンパクトでもここまで強いデザインを作れるのかと感心しました笑

しかも強いデザインといっても、周囲の風景としっかりマッチして、悪目立ちはしない、その絶妙なバランスを取ったこのNDロードスターのデザインは個人的にはかなり好きです。!!

 

 

~インテリア~

インテリアはかなり輸入車寄りな気がします笑

カーナビの画面形状に配置、エアコンなどの操作ダイヤル系、横長イメージのインパネレイアウトなどVWアウディ系のドイツ車デザインに近いものを感じました。

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シートに座ると低さを実感します笑

F56 MINIもシートポジションは低めに設定しているのですが、ロードスターはもっと全然低いです笑でもやっぱりスポーツカーはこうでないとって感じですよね♪

運転席に座るとステアリングやペダルレイアウト、シフトノブの位置がすごく自然です。人馬一体を謳い、ペダルレイアウトをCMで広告するマツダのこだわりが感じられました。運転姿勢の取りやすさって当たり前のことだけど実は難しいことでもありますよね笑


今回の車両はレザーシート搭載車ではないので、シートもインパネも質感はそこそこという感はありますが、デザインがいいおかげかまとまりのある内装だったと思います。

 


~ドライビング~

運動公園の駐車場に向かうまでが鬼門と構えていた緊張感は、ディーラーから右折で国道に合流する時にはかなり薄れていました。

さすがにミートの位置がすぐに摑めるほどの腕はないので、そういう意味で走りやすいのではなく、なんというか…半クラの許容範囲が広くてある程度ズレて無理をさせてしまっても破綻せずに持ちこたえてくれるような感じです笑

そんなこんなで案外カンタンにディーラーを出てまずは運動公園へ向います!!


到着して内外装をチェックしてからまずは少々MTの練習です笑この運動公園の駐車場は端の方へ行くと車止めのない広い空間があり、地面には周回路を示す白線とパイロンが並んでいます。それはまさしくコースという感じで、この日も初心者マークを付けたクルマ達が右左折や駐車の練習に励んでいました。

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さっそく練習に入りますが、正直そこまで大変さはありません笑すこし勢いのいい発進や2速発進、ヒール&トゥを試してから国道のバイパスを経由して山へと向かいました!!


さていよいよ緊張感もほぐれて性能を試していきますが、まず感じたのはやはり何と言ってもMTの扱いやすさです。本当にカンタンなんです、なんならAT限定の人でもMTの理解さえあれば乗れると思います笑ここで感じたのは"そこまでカンタンなMTにしてしまってよかったのか?"というところです…たしかに乗りやすくていいのですが、ロードスターをMTで購入する層は楽しいドライビングを求めているはず、もう少しクラッチミートやブリッピングなど気を遣いながら運転しないと気持ち良く走れないような設定にした方がターゲット層のウケはいいような気がしますし、そうでないとATモデルとの差別化が図りにくいと思います。


次に問題になるのはパワーです笑バイパスをひたすら直進して山へと向かったのですか、1.5リッターNAエンジンではシフトダウンしても高速域の合流がキツイです笑いつも乗っているBMW製2リッターターボの感覚を捨て切って乗ったとしても、もう少し下のパワー感があるといいなぁと思ってしまいました…


ここからは山へ入ったあとのワインディングインプレッションです。雪解け直後のまだまだ肌寒い時期だったので車両が少なく、存分に楽しむことができました!笑

長い登りストレートで全開加速を試してみるとようやくこのエンジンの設定が理解できました笑2速3速全開までアクセルを踏み込むと、回転数が駆け上がった後からパワーが付いてくるように湧いてくる感じです笑マツダの新開発スカイアクティブ1.5リッターエンジンですから吹け上がりは良くてよく回るエンジンなのですが、さすがに5千回転以上まで回ってからパワーが付いてくる感じだともっさり感は否めません…なにより街中での常用域ではトルクが細くて走りにくさが隠しきれません(TT)

こういった空いているワインディングでは全開まで回す楽しさを味わえますから、車のキャラ的には間違っていないのかもしれませんが、アメリカで販売されている2リッターモデルを国内でも選択できるようになれば、さらに購買層が広がるのではないかと思います笑

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ここまで割と辛口ですがコーナリングはかなり気持ちいいです笑ライトウェイトスポーツとまで言えるかは分かりませんが、その楽しさの片鱗を垣間見ることが出来たような気がします(・∀・)

高級輸入車のように地面に張り付くようなコーナリングではなく、軽さを活かしてヒラヒラと舞うように駆け抜ける感覚、初体験で最高に気持ちよかったです!!

車重は先代のNCに比べ軽量化されており、グレードによっては1トンを切ります笑こんなクルマ初めて乗りましたが、"軽量ゆえのロール量の少なさ"と"軽量ながらも保った高剛性"の合わせ技は最高でした笑そこに自分の手足でギア選択をするMT操作が加わるわけですから、これもまた"駆け抜けるよろこび"と言って過言ではないでしょう。


それからABCベダルフィールがどれも自然で非常に扱いやすかったのも印象的です。クラッチだけはキャラを考えるともう少し重くてもいいような気もしますが、乗りやすさを考えればベストバランスなのかもしれません。

軽量ゆえブレーキもけっこうよく効きますし、ステアリングフィールにも不自然さがなくて、マツダが謳う"人馬一体"を十分に感じ取れた試乗でした♪

 

 

~総評・その他~

このクルマの試乗の後1998年式インプレッサWRX STIマツダスピードアテンザを運転する機会があったのですが、やはりロードスターが圧倒的に運転しやすかったです笑

このイージードライビングなフィールには賛否両論あると思いますがよく考えれば、一貫して感じた"自然でクセのない感覚"というのが、ある意味で人馬一体につながるのではないかなとも思いました。

誰でも手軽に人馬一体を手に入れられるという点でいえばかなり高得点、というかほぼ満点と言ってもいいクルマでしょう!!

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ちなみに最後になりますが、ソフトトップの開閉とオープン走行について触れておきます。

開閉はなんと完全手動笑フロントスクリーン上部の2箇所のロックを解除し、そのままソフトトップの先端を持って後ろにガラガラと畳んでいきます笑アナログに感じますがとってもカンタンで片手でも出来ますし、軽量化にもつながる上に価格的にも貢献してくれるわけですから、このクルマとしては理にかなっている機構だと思います。ちなみに閉めるときは逆の順序で進めるだけ(笑)突然の雨でも焦ることなく、もしかしたら電動トップより早く閉められるかもしれません笑


オープン走行に関してですが、一応巻き込みを考えてキャップを持って行ったのですが、要りませんでしたね笑着座位置が低いのも手伝ってか、風は首回りをサラサラするくらいで、髪が持っていかれるようなことはありませんでした笑


開けてもよし、閉めてもよし、質感まあまあパワーは置いといてフィールは最高!今の時代、貴重な日本車の登場に嬉しくなりました(^^)

 

インテリア   :★★☆☆☆

エクステリア:★★★★☆

ドライビング:★★★★☆

実用性           :★★☆☆☆

コスパ           :★★★★☆

総合評価点    :3.2点/5点満点