りんてつのゆる記〜クルマと日々の思ひ出〜

クルマ好きとしてすくすく育った20代♂りんてつです。試乗インプレや日々のこと、ゆるーく記します。

【回顧】NX300 試乗インプレ

今回は、昨年末に試乗の機会を得たNX300に関するインプレを紹介させていただきます!!

 

MC前のNX200t等も試乗経験はありませんでしたので、NXに関してはこれが初めての試乗となりました。用意されていた試乗車はNX300 Fスポーツです。

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〜エクステリア〜

外観はレクサスの世界観が全開に発揮されています。Lフィネスデザインが存分に躍動している訳です。全体的にエッジが効いており、先進性を強く主張するデザインとスピンドルグリルに象徴されるそのデザインは市場で高く評価されています。

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リアから眺めてもレクサステイスト全開のデザインです。フォルムだけを見れば丸くごろんとした線で出来ていますが、細部にまで散りばめられたシャープなデザインが、その印象を一変させています。

 

NXに限って言える特徴と言えば、フロントではヘッドライトデザインです。(ISでも同様ですが)上下に分割されたヘッドライトは印象的です。機能的にもセパレートされています。3眼LEDヘッドライト等装備の充実さにも余念がありません。(ちなみにMC後に3眼LEDは三角形状に配置されていますが、個人的にはMC前の横並び配置が好みでした)

リアでもライトは外せません。MC後には流れるウィンカーが採用されています。前期からの特徴で言えば、テールライトの周囲と一部にかかっている黒い樹脂パーツです。個人的にはあまり好きではありません…ボディカラーはブラックがいいですね。目立たなくなるので(^◇^;)

 

 

〜インテリア〜

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インテリアはさすがレクサス。質感が非常に高く、パーツごとのチリ合わせなども高い精度で完成されています。どのセグメントにおいてもインテリアの質感においてレクサスはアドバンテージを取って来る印象があります。

しかし、NXに関して言えばあまりデザインは好みではありません(笑)

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ナビから下にあたる部分が張り出したようなデザインはなんとなく違和感を覚えてしまいます。助手席側のインテリアトリムの使用量が少ないのも、もったいないと思います(T ^ T)せっかくトリムの種類がたくさん用意されているので、そこはふんだんに奢って欲しいトコロです。

レクサスと言えば先のトリムと共に、インテリアカラーの選択肢が多いことも魅力の一つです。Fスポーツでは3色に限定されてしまいますが、この点は高級車である事を感じさせられます。また、先述のインテリアトリムですが、バンブートリムが設定されているのはレクサス以外にはない特徴なのではないでしょうか?好みの問題もありますし、選択するオーナーさんは多くはないようですが、MADE IN JAPANを感じさせるポイントだと思います。

もしも私が新車でオーダーするなら、バンブーは採用する可能性大いにアリな逸品です(・∀・)

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後席スペースは同クラスのSUVの中で十分に広い部類に入ると思います。後席のシートバックはリクライニング可能ですし、OPで電動リクライニングにすることも可能です。最近は乗車位置の高さや実用性の高さから、SUVの購買層は老若男女問わず広がっていますので、こういった快適性も大きなポイントになるでしょう!!

 

 

〜ドライビング〜

この試乗でうかがった店舗は試乗コースが市街地の中心部に位置しており、全体的に低速メインで、さらにワインディングセクションはありません。その点ご了承ください(^◇^;)

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店舗から国道に出て最初に感じるのは脚周りのしっかり感です。凹凸を拾って、コツコツとしたフィードバックが入ってきます。この感覚は個人的には好印象です。ワインディングでもいい動きをしてくれるような気がします!!今回の試乗でワインディングを試せなかったのが残念です…

流れのいい道に出ましたのでアクセルを踏み込んでみます。踏み込んだ瞬間から素早く立ち上がり、パンチの強い加速を見せてくれます。以前試乗したISやクラウンアスリートと同じエンジンとは思えないような感覚の違いがあったように思います。SUVの場合、おしなべて加速フィールは穏やかなセッティングの車両が多い傾向にあります。BMWアウディでもこの傾向は変わりません。しかしレクサスがこの傾向から外れて来るとは意外でした。個人的には歓迎すべき特徴です。

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また、パドルシフトで減速すると割と強めにエンジンブレーキがかかります。この点も非常に好印象です。なんと言ってもエンジンブレーキの効かないクルマが多い昨今ですから(^^;;ただ残念なのはトランスミッションです。この時代に6速トルコンです…前時代的と言われても仕方ありません。同じエンジンを搭載していたクラウンアスリートは8速トルコンATだったのに、なぜMCの際にNXも改良してくれなかったのか疑念が残ると共に残念に思います…

ちなみにこの6速トルコンの残念な点は燃費にも現れています。NX300の街乗り平均燃費は実測10キロ前後とのこと。ISも同程度ですが、直列4気筒2.0ℓターボとしては燃費は悪いと言わざるを得ません。これまでのレクサスを鑑みると考えにくいですが、ダブルクラッチトランスミッションが採用されると理想的に思っています…

 

さらに言うとFスポーツとそれ以外のグレードで走りの面に大きな差があるのも残念に思いました。(今回の試乗ではFスポーツしか乗っていませんが、走行性能の差はカタログを見ても推測できる他、各種メディアでも取り上げられ、一般ユーザーさんのインプレも同内容が多く、さらに営業さんも同意見とのことでした)私はFスポーツの走りの性能が好きですが、そうなるとシートカラーとインテリアトリムの選択肢が少なくなってしまいます。しかもその限定範囲はかなり狭いモノです。せっかく多様な選択肢を用意しているレクサスなのに、それが選択できないというのは残念です…

ジャーマン3のメーカーでもその傾向は見られますが、OP装備や本国オーダー等でスポーティグレードでも自由に内装を選択できる余地が残っています。レクサスは全車オーダー生産なわけですから、輸入車勢よりもカンタンなことにも思えるので、今後の展開に期待したいトコロです!!

 

 

〜総評〜

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今回のインプレッションは全体的に批判的なまとめ方になってしまいましたが、総合的にNXは買いの一台だと感じています(笑)内外装は質感の高さには定評がありますので、デザインが気に入れば問題ないでしょう。走りのレベルも全体的に向上している印象です。限界域での性能はドイツ車勢と比較して分が悪いようですが、その領域に達するユーザーは多くはないでしょうし、そもそも価格差がありますので十分に納得できるものです。

そしてレクサス全体に言えることですが、高いリセールがポイントになります。とくに人気のSUVであるNXの中古市場はかなり高値安定しています。

クルマとしての価値と資産としての価値のバランスを考えるユーザーさんには持ってこいの一台と言えるかもしれません(・∀・)

 

インテリア   :★★★☆☆

エクステリア:★★★☆☆

ドライビング:★★★★☆

実用性           :★★★★☆

コスパ           :★★★★☆

総合評価点    :3.6点/5点満点