りんてつのゆる記〜クルマと日々の思ひ出〜

クルマ好きとしてすくすく育った20代♂りんてつです。試乗インプレや日々のこと、ゆるーく記します。

【回顧】VW up! 試乗インプレ

今回は2016年ごろに試乗したフォルクスワーゲンup!についてです。

パサートTDIの時と同じく、自宅の最寄りのディーラーさんにお邪魔しました。日曜の昼下がりだったかと思います。いかにも最近のディーラーといったガラス張りで、7台ほどの展示車とオーナーズラウンジ、個室商談スペースを設けた広い店内には整備に訪れたのであろう男性1人と自分以外、お客様の気配はなく、すぐに試乗の準備をしていただけました。

試乗車はトルネードレッドのhigh up!です。

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雲も少なく晴れた空の下、真っ赤なup!はまさに気分もup!させてくれる、そんな印象でした。

エンジンは990㏄ターボエンジンで、ASGと呼ばれるシングルクラッチセミATが装備されています。

 

 

~インテリア~

さてまずはインテリアです。

ひじょ~に簡素ですね。笑

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上位グレードということでインパネにはボディカラーと同じ色のパネルが配されており多少の華を添えていましたが、いかんせん造りはシンプル。キャラクターや価格を考えれば妥当だと思いますし、とくに不満もありません、というか最近のクルマとしては逆に新鮮さすら感じます笑笑

マニュアルエアコンの調整なんかはダイヤル式とはいえツマミですしね笑


しかし機能的な面でいうとショボいなんてことはありません。シートは肉厚とは言えない、ヘッドレスト一体型のシートですが、ほどよく硬さがあり、長時間の乗車でも疲れは溜まりにくいでしょう。ドイツの車は長距離移動を前提に考えていますからね、こういう所は手を抜かないんだなと感心しました。

さすがにリアシートは背もたれが立ち気味で足元スペースも広いとはいえませんが、乗れないようなスペースではなく、座席を交代しつつ乗れば長時間の4人乗車も不可能ではないでしょう。

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~エクステリア~

さて次はエクステリアです。

試乗車のhi up!は細いスポークのアルミホイールを履いていたのもあり、スタイリッシュコンパクトといった感じでしょうか。move up!だとポップな感じですね。個人的には双方とも白黒シルバーといったドイツ車の定番色ではなく、赤や青など鮮やかな色が似合うと思います。限定車のOrange up!なんか可愛くて好きですねあのオレンジ♪笑

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※上記のorange up!デス。


デザイン自体はボディサイズの制約もありシンプルで見せ場という見せ場はありません笑ドイツの実用コミューターといったところなのでしょう。個人的には好きですけどね!

トランクがボディパネルとは違いブラックのパネルを使っているのが一番の特徴でしょうか?ボルボV40などと同じでガラスでトランクのパネルが構成されていて、ウィンドウ以外の部分は黒になっているという感じです。


なにより驚いたのはこのトランクの作りです。閉じると"ボン!"といういかにも高剛性なドイツ車のパネルを閉めた時の音をさせてしっかりと閉まったのです。サイズ的に言えば軽より多少大きいパッソ的なサイズの車です、そのドアの開閉音はポロやゴルフとなんら変わらないのです。クルマの基本性能を支える部分には手を抜かない、そんな真面目なクルマ作りに感動さえしました笑200万円以下で買える、そんなクルマに感動させられるなんて思ってもみませんでした笑

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唯一残念なのはヘッドライトがハロゲンしかなく、キセノンが選択できないことですね。日本仕様にはキセノンを用意したほうが売れるような気がしますが…笑

 

 

~ドライビング~

さてここからはドライビングです。

エンジンは1000ccもありません、トランスミッションはASGつまりシングルクラッチセミAT、排気量的にもトランスミッション的にも初体験のクルマです。笑

まず走り出しで驚いたのはクリープがないことです。よく考えれば当たり前なのですが、ブレーキを離しても進まないのは慣れるまで違和感がありますね。DSGを搭載するゴルフなんかはクリープを作り出して乗りやすさを損なわない努力をしていますからね笑

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ゆっくりと国道に出て行きます。流れの悪い国道で前走者についてゆるやかに加速していくと変速ショックもなく割合なめらかに加速して行きました。


国道から脇道にそれていよいよワインディングです。勢いよく加速しようとすると…噂の変速ショックが笑最近のクルマにしては珍しいほどの勢いで前後に揺さぶられます😅

そこでMTモードに入れて自分で変速を試みます。すると様子は一変!!シフトアップする際に少しアクセルを抜き気味にしてシフトアップすると今まで乗っていたクルマとは別物かのごとく元気に気持ちよく加速しました✨


続いてコーナリングです。サスペンションの形式も素材もそこまでこだわったものではないですし、確認はしていませんがタイヤも車格相応の細めのタイヤですが、ドイツ車らしい踏ん張りを見せながら気持ちよく曲がってくれます!

もちろんFFですし重量配分にもそこまで気を配れるサイズではありませんから、格上のクルマに対して抜群のコーナリングとは言えません。

とはいえこのサイズのコンパクトカー、というかシティコミューターレベルの車でもここまで気持ちいいコーナリングを味わわせてくれれば十分満足できますし、これにはかなり驚かされました😳

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やはりコンパクトカーといえど基本を疎かにせず、剛性やステアリングフィールを落とさずに作ってあり、そこに相応のパワーを組み合わせて作った車なので走りの性能を大きく下げることなく完成させられたのだなと感じました😎

 

 

 

~総評~

エアコンがマニュアルエアコンだったり、小物入れなどほとんどなかったり、ハロゲンライトしか設定がなかったり、後席のウィンドウはスライド出来ずわずか数センチの隙間が出来るような開け方しか出来なかったり、トランスミッションにクセがあったりと、目を向ければ欠点は少なくありません。

とくに国産車に慣れきってしまった、クルマに興味のない女性などにはあまり魅力的には映らないかもしれません。

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VW純正のアンビエントライトもあるそうです(o_o)


しかし、この価格でこの車格でも車の本質的なクオリティを落とすことなく完成させたフォルクスワーゲンは賞賛に値すると思いますし、このクルマはある意味偉大な存在だと思います✨


ファーストカーにはちょっと狭いかもしれませんが、安全性も高いですし、理解のある奥さんを迎えられたら、買いの一台ではないでしょうか😋

 

インテリア   :★★★☆☆

エクステリア:★★☆☆☆

ドライビング:★★★★☆

実用性           :★★☆☆☆

コスパ           :★★★★☆

総合評価点    :3.0点/5点満点

【回顧】パサート TDI 試乗インプレ

今回はパサートに追加されたディーゼルモデルのインプレを紹介します。

試乗はTDIモデル追加直後だったかと記憶しています(^^)

 

この際にお邪魔したディーラーさんは、いとこがお世話になっている店舗とは異系列の店舗です。担当のHさんとはひょんなコトからご縁があり、数回試乗等でお世話になっています。

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試乗車はVW PASSAT variant TDI ハイラインというモデルです。

エンジンは直列4気筒2.0ℓディーゼルターボエンジンを搭載する他は、駆動方式やトランスミッション等ガソリンモデルと大差ないと言えると思います。

 

 

〜エクステリア〜

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現行パサートのデザインは高級感もありながら、シャープさとプレーンさを併せ持つ、クリーンなデザインだと個人的には思っています。高級ホテルに乗り付けても違和感は無いでしょうし、カントリーロードを流す様も目に浮かびます。さらにイイのがこのクリーンな側面です。

とくに田舎の地域では悪目立ちするクルマは煙たがれます。経験の限りで言っても、BMWメルセデスは冠婚葬祭、特に葬儀には乗って行きにくかったりと、時に不便さを感じるシーンがあるのも事実です。このパサート輸入車の中では後ろ指を指されにくいでしょうから、そういった面でも活躍するシーンは多いのではないでしょうか?

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リアに回ってみてもその印象は変わりません。

ルーフラインをボディ後端まで下げることなく全高を保つデザインであることは、その実用性にも寄与しているでしょう。リアガラスも大きく寝かせることはありません。ラゲッジスペースの容積を大きく取りながら、デザインも上手く纏めている、VWらしさが存分に発揮されたデザインかもしれません!!

 

 

〜インテリア〜

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インテリアは、少なくとも試乗車はハイラインでしたので、VW内では高級感のあるものです。

アルテオンやティグアン等も似たデザインですし、そもそもVWのインテリアデザインは共通のフィロソフィを持っています。しかしパサート ハイラインの特徴は同じデザインの方向性でもよりラグジュアリー感を追求しているのです。

アルミパネルではなくウッドパネルを使用したり、ダッシュボード中央にはアナログ時計が設置されていたりといった辺りがわかりやすいポイントでしょうか(・∀・)

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また、パサートのインテリアで特筆すべきポイントには、インテリアカラーの選択肢も挙げられます。ゴルフ ハイラインの本革OP装着車を例に挙げると、インテリアはブラック、ベージュ、ブラウンの3つの選択肢があります。このブラウンカラーは明るめの茶色で、BMW3シリーズ等で採用されている、最近流行りの色味です。

しかしパサートにもブラウンの設定はあるものの、色味はゴルフのそれとは大きく異なります。上の写真のように落ち着きのあるブラウンで、光の具合等ではブラックに見える可能性もあります。

しかもこの「ナチュラルブラウン」を選択すると、シートのみならずダッシュボード等のカラーも統一されます。これも大きなポイントです。室内空間に統一性が与えられ、より上質な室内空間を実現させています♪

 

ちなみにシートは肉厚で室内空間も広く、長距離ツアラーとして活躍するには十分のインテリアを持っていると言えます(^^)

 

 

〜ドライビング〜

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エンジンをかけるとそれなりにガラガラ音は聞こえます。車外だと気になる人も多いと思います。ですがこれに関して個人的にはあまり問題視するつもりはありません。

「ガラガラ音が大きく聞こえます」という指摘をする記事を雑誌等で見かける機会は多くありますが、現状で静音性に注力しているマツダでさえもガソリン車との差は埋められていません。しかもディーゼルエンジンは音という犠牲を払ってでも欲しい燃費性能・燃料単価の安さ(少なくとも日本では)・太いエンジントルクという3ポイントを得られるというメリットがあり、しかも多くのユーザーがそういった点を考慮してディーゼルを選択しています。

事実、BMWボルボのディーラーの駐車場ではあっちでもこっちでもガラガラ言っています(笑)

 

走り出すと序盤ではガソリンモデルと大きな差は感じません。差が出てくるのは幹線道路に出てアクセルを踏み込んだシーンです。やはりトルクの太さで大きなボディを押し進めていきます(・∀・)一般的に見ればディーゼルエンジンとしての性能は問題視されるようなモノではないでしょう。

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しかし、エンジンの吹き上がりの良さには疑問が残ります。320dのエンジンがディーゼルとしては回転フィールがいいこともあって落差を感じるのかもしれません。しかし、もう少し気持ちのいい回転を見せてくれると付加価値も大きくなると思うのですが…(VWとしての質実剛健さは満たしていますよ!)

 

大きな問題点に感じたのはワインディングセクションでの動き方です。試乗コースにしては長めのワインディングを試せる店舗なのですが、その序盤から「どアンダー」です。

ブレーキングからターンインしていきますが、フロントは外へ外へと逃げていき、さらにスピードレンジを落とさざるを得ません。フロント荷重の大きさを強く感じます。ガソリンモデルではみられない傾向ですので、恐らくTDIエンジンの重量等が大きく響いているのでしょう。

私を含む一般ユーザーにおける操縦性と安全性をバランスさせるために弱アンダーに設定されるクルマは多くあります。しかしこのパサートTDIは完全なアンダーステアです。正直怖いシーンもありましたし、全くドライビングは楽しくありませんでした(T ^ T)

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シーンを問わない長距離ツアラーとしては山道を走ることももちろん想定されます。(本国を含むヨーロッパではその傾向がさらに強いと思うのですが、本国での評価も気になります…)そういったことも考えるとこの点に関してはMC等で改善されることを強く望むポイントです!!

 

 

〜総評〜

以前にガソリンモデルのパサートに試乗した経験がありますが、そちらはかなり高評価でした。内外装も機能もほぼ変わりません。異なるのはエンジンで、それによるパワー感と燃費、燃料コストの違いが出てきます。

その点において比較検討すると、私はガソリンモデルが圧倒的にイイと思っています。

パワー感は車格や車両の性格を考えても1.4ℓターボエンジンで十分です。しかもガソリンモデルのカタログ燃費は20km/ℓを超えています!!(同エンジンのゴルフより良いのはナゾです)燃費の面で考えても、相当な長距離ユーザーでなければその恩恵に預かることはできないのです。

こう考えるとやはりパサートの買いはガソリンなのではないでしょうか。

あくまでも個人的な感想ですが、比較検討している方の参考になれば幸いデス(^^;;

 

インテリア   :★★★☆☆

エクステリア:★★★★☆

ドライビング:★★☆☆☆

実用性           :★★★★☆

コスパ           :★★☆☆☆

総合評価点    :3.0点/5点満点

 

 

 

【追記】VWディーラー アルテオンの他にも…

昨日アルテオンの試乗(本題はゴルフの1年点検ですが…)でお邪魔したディーラーさんで見かけた気になるクルマを紹介させていただきます!!!

試乗はしていないのでインプレはありませんが、悪しからず(^◇^;)

 

パサート オールトラック]

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写真真ん中の白いボディの車両です。現行パサート ヴァリアントをリフトアップさせ、アンダーカバーを装着したといった印象です。ワゴンボディをリフトアップする手法は最近の流行りのようで、メルセデスEクラス オールテレインやボルボV60&V90クロスカントリーアウディA6&A4 オールロードクアトロ等々、ニッチな試乗にも関わらず成熟してきています。

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インテリアはパサートと大差なし…「ALL TRACK」のエンブレムがシフトノブ前方に付いているくらいでしょうか?とは言っても元々シートは肉厚で柔らかめ、空間自体も大きく余裕のある構成です。車両の方向性を考えると不満の声は出ないかと思います♪

(価格との兼ね合いはまた別問題かもしれませんが…)

 

そして注目なのは直列4気筒2.0ℓディーゼルターボエンジン(TDI)と、AWDシステム(4MOTION)の相性と総合性能です。

以前パサートTDIヴァリアントモデルには試乗したことがありますが、その際には恐らくエンジン重量に起因すると思われるアンダーステアの強さに閉口しました。(詳細は別で記事にする予定です)

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オールラウンドグランドツアラーとしての完成度を、いずれ試乗で記事にできれば幸いデス!!

 

[ゴルフGTI Performance]

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いとこの愛車であるゴルフ7.5 ハイラインのずーっと高性能版と言えるでしょうか。笑

ゴルフGTIのさらなる高性能モデルです。なかなかお目にかかれないと思っていましたが、まさかこんなタイミングで偶然遭遇するとは驚きでした(・∀・)

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しかもこれ、新車のショールームに展示されていますがなんと中古車として販売しているとのこと。さらなる驚きは来週末に開催される予定という「GTI Performance特別試乗会」の存在です。

この車両を試乗できる販売店は全国的にも珍しいらしく、貴重な機会になります。それに何より、前述のとおりこれは認定中古車として販売中の車両です…

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来週末以前に買い手が決まってしまったりしたらどーするんでしょうか(^◇^;)要らない心配をしてしまいました笑

 

[その他展示車たち]

○ゴルフ コンフォートライン

○ポロ GTI

○シャラン ハイライン

○ティグアン TDI Rライン

○ゴルフヴァリアント ハイライン

こんな感じだったでしょうか。広くてキレイなショールームは良いですね〜笑

展示車4台でいっぱいのBMW マイDと比較するとかなり羨ましくなりました(T ^ T)笑

 

【回顧】V40 D4 試乗インプレ

今回はボルボV40のディーゼルモデルを試乗した際のインプレを紹介します!!

 

"ドイツでもない、日本でもない、第三のディーゼル"という大々的なCMを打ち、5車種同時デビューという異例の大波で日本の輸入車マーケットに押し寄せてきたボルボディーゼル。その中でも最もコンパクトなボディのV40に試乗してきました。

試乗車はV40 D4 SEという車両で、D4つまり直4 2.0ℓディーゼルターボエンジンの車両にパワーシートやシートヒーターなど贅沢装備を付けた上位グレードです。ホイールは17インチの標準でした。

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~インテリア~

ボルボ輸入車の中でもとくにインテリアの車種間でのコンセプト共通化の傾向が強く、ぱっと見ではオーナーでないと判別が難しいくらいではないかと思います。ドイツともイタリアともアメリカとも違うスカンジナビアンデザインはフローティングセンタースタックに象徴されるものですが、インテリア全体に反映されています。

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※温度調整用コントローラー等が4コ付いたパネルが下記のフローティングセンタースタックです。

 

先のフローティングセンタースタックとはインパネからセンターコンソールへと続く部分のデザイン名称で、湾曲させた長方形の1枚のパネルを少し浮遊させたカタチではめたような形状になっており、シフトノブの奥にはその浮遊した部分の裏側に小物入れが備わっています。Cセグメントのコンパクトハッチは小物入れが少ないのでこれは日常使いではうれしい一工夫ですね。


それから見た目では分かりませんがボルボは地球だけではなく、ヒトに優しいクルマ作りにこだわっています。そのためヒトが触れる部分のインテリア素材にはアレルギー性をもつ可能性のあるモノは一切使われていないのです。どんなヒトが乗ってもくつろげる空間になっているというわけですね(*^^*)

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※MMC後の後期型ではインテリアデザインはさらに多様化されました。


それからなんと言っても特筆モノなのはシートです。座り込んだ瞬間にピタッと身体にフィットして包み込まれるようなシートは車格を超越しています。ドイツ車にありがちな硬めのシートではなく、柔らかいのに身体をサポートしてくれる疲れにくいシートなのだとか。電動では無いですがランバーサポートも付いており身体にフィットするように調整できます。なにやら整形外科医が開発に参加しているらしく、ボルボのシートへの並々ならぬ熱意が伝わってきます笑

ちなみに格上のV60やV70にも座ってみましたが驚きました。V40でもかなり上質なシートなのですが上に行けば行くほど座った瞬間に良さがわかります。個人的にはかなり柔らかいV70よりも程よいサポート感と柔らかさのバランスの取れたV60のシートがいちばん好みでしたね( ̄▽ ̄)w


しかし、全体的にインテリアを見回すと、細部をパーツごとに見たときの上質感は押し出されておらず、シンプルというのが第一印象です。あまり華はなく、悪く言えば素っ気ないけど、飽きのこない機能的なインテリアといったところでしょうか。

まぁ価格から考えるともう少しデザイン性を求めてもいいような気も…(^◇^;)笑

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ちなみに後席はクラスを考えると一般的な広さです。FFですから狭いということはありませんし、センタートンネルが低い設計なので割と高評価。もちろんシートは造りがよく、後席でも長時間耐えられそうでした。ただセンターアームレストは根元の部分に隙間が生まれて少し安っぽいかなと笑ドリンクホルダーがアームレストではなく真ん中シートの座面前方に組み込まれているのは珍しいですよね~意外と使いやすいかもです(o^^o)


ただ後席にエアコンの吹き出し口がないのは残念ですね。。1シリーズやA3、Aクラスなどライバル車には装備されているので、上位グレードにはつけて欲しかったです。ボルボ得意のBピラーにくっついた吹き出し口、あれ効きが良くて好きなのに…笑

それからもうひとつ気になったのはナビ周りです。画面サイズはよしとして、操作方法が珍しいのです笑BMWのiDriveやメルセデスのCOMANDシステム、アウディのMMIのようなセレクターホイール中心のデザインではなく、インパネのダイヤルを使って操作します。ドイツ御三家からの乗り換えだと慣れが必要かもしれませんね笑

 

 

~エクステリア~

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ボルボはエクステリアもブランドアイデンティティーを全車種に反映させており、とくにフロントマスクはかなりデザインが似ています。

全体的にはインテリア同様すっきりとした印象で、押し出し感はなくスマートにスタイリッシュに乗りこなすクルマという感じでしょうか?ドイツ御三家とは違ったおしゃれを演出してくれるような気がします。


ただよく見るとこだわっている所はこだわってますね笑ドアパネルは複雑にプレスラインが入っていて光の角度によって美しい陰影を作り出します。フロント部分は衝突時の安全も考慮したデザインのようです。

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テールランプ周りのデザインは…Hマークの国産人気車フ◯ットに似てますね笑とくに夜ライト点灯時はよく似てます。担当営業のTさんも、"あ、ボルボだ!と思って近づいてみたらフ◯ットだったなんてことはよくある"とおっしゃってました笑プロでも間違えるんですから相当ですね( ̄▽ ̄)w

ただ"ボルボがフ◯ットに似てるのではなくて、フ◯ットがボルボに似てるんです"と釘刺されちゃいましたけど笑笑

 

~ドライビング~

まず乗り込んでエンジンスタート!カラカラとディーゼル特有の音が聞こえます。ちなみにエンジンのスタートストップボタンの位置がメーターの上端横で高すぎて使いにくい(^◇^;)笑

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※ナビ画面右上部分に見えるのがイグニッションスイッチです。

 

ゆっくりと走り出すと音はけっこう気になります。まぁこれは慣れの問題なのかもしれませんね…ふだんガソリン車に乗っているので強く感じるというのはあると思います。

ステアリングは程よい手応えのある重さで、F56miniと重さはほぼ同じくらいといった感じ。違和感なく乗れます。しかし唯一気になるのがステアリング下端の金属部分ですね笑デザインのアクセント的には良いのですが、金属部分がステアリングホイールの外側まで覆ってしまっているのです。ヒトによると思いますが、自分は片手で運転して右左折するときにハンドルを戻す際は、切った状態で手を離して反力で戻るステアリングを、手の位置を変えずに戻っていくステアリングを撫でるようにして、直進位置に戻ったらステアリングを握る、という風にしており、その場合金属部分が手に当たるたびに摩擦係数がその一瞬だけ変わるのでステアリングの戻る速度が一瞬変わり、スムーズに戻せずカクッという揺れが発生してしまうのです。運転方法をクルマに合わせれば問題ないのは分かっていても、運転のクセはなかなか抜けず少し違和感を覚えてしまいました(^◇^;)w


さて広い道に出て踏み込むとディーゼル特有の音とともに加速していきます。加速は予想以上のもので、パンチが効いてます笑40キロくらいから踏み込むとグンと背中を押されてあっという間に高速域といった感じですね。Cセグメントハッチバックに直4 2000ccディーゼルターボを積むとこうなるのかと、少し笑みがこぼれてしまいました笑笑

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しかし気になったのは0スタートです。信号待ちからのフルスロットルを試したのですが、踏み込んでも3テンポくらいの間クリープと同じ速度でしか進まないのです。その後ディーゼルパワーがどかんと効いて一気に加速していく感じです。おそらくボルボのキャラクター的にもまた安全性のためにも、コンピュータ制御で急発進急加速を抑えるプログラミングになっているのでしょうね。0スタートでフル加速なんて日常ではほとんど使いませんし弊害はほぼ無いのでしょう。ですがminiの、0スタートでホイールスピンを交えながら猛烈に加速する美味しさに慣れてしまったので、この点はワクワク感が削がれてしまうな~と感じてしまいました。

(DCTのクラッチ板保護の観点からの制御ということも考えられます)

 

交通量の少ない二車線道路ストレート部分でクイックな車線変更を試すとこれには感心です。ステアリング操作に素直に進路変更し、ロールもほぼなく揺り戻しを受けることもなく、何事もなく左の車線へと移動しました。FFのクセもあまりないように感じましたね笑


ワインディングに入ると、街中ではすこし硬さを感じる引き締まった脚が輝きます。スピードを維持したままでも姿勢の大きな変化なく、コーナーをクリアしていきます。ボルボと言うと温和なクルマというイメージだったので少し驚いたのが正直なところです笑あらゆる場面で4輪が常にしっかりと接地しており、その高いトラクション性能は「安心のドライブ」の最大の立役者とも言えるかもしれません。

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ただワインディングで気になったのはエンジンブレーキの効きの悪さですね。パドルシフトで2段減速シフトしてもほぼ効きません回転数上昇の音だけしてます笑これではフットブレーキを使わざるを得ず、ワインディングをマニュアルモードで気持ちよく走るのは難しいかも?と思います。パドルシフトもほとんど飾りにしか思えません。。笑


パワーもあってステアリングフィールも自然で、脚周りもよく躾けられていてシートのサポート性も高いのに、エンジンブレーキの効きの悪さはもったい無いです。ポールスター入れたら良くなったりするのでしょうか?期待したいところですね。

 

ボルボと言えば最後に取り上げ無いわけにはいかないのが安全装備ですね。インテリセーフ10と呼ばれるもので、最近はインテリセーフとだけ呼ぶこともあるのだとか。簡単に言えば"高等技術による安全装備が全車に標準装備されてますよー"ってことなわけです。

例えば自動ブレーキシステムや自動追従型ACCのための前方監視も、カメラ・ミリ波レーダー・赤外線の3本の矢で行っており、気象条件などにおける機能の弱点を補い合って、あらゆる場面でしっかり前方を捕捉できるようにしています。

パーキングセンサー標準装備は最近よく見かけますが、BLIS(BLindspot Information System)という、車線変更時などに死角の車両を検知し警告してくれるシステムも標準装備のなかに含まれています。

歩行者用エアバッグなんてのも話題になりましたね。これはオプションですが任意保険などの面で優遇もあるかもしれませんね。

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※ラゲッジスペースには標準装備の仕切板があります。実用性に対する細やかな気配りが感じられます。

インテリセーフは他にもたくさんありますがありすぎるのでこの辺で割愛(^◇^;)笑

三点式シートベルトやエアバッグなど、今では当たり前になっている安全装備を世に出したボルボは、今もなおクルマの安全を進化させている、それを実感しました。

 

 

~総評~

さて、全面的に批判が目立つインプレになってしまいましたが、総合的に言うとこのクルマは良いクルマだと思います。1台でなんでもこなすクルマには持ってこいでしょう。これはV40に限ったことではなくボルボ全体的に言えるのかもしれませんが、奥さんの日常使いでは乗りやすく、子供を乗せるにしても安全で安心。休日には荷物を積んで家族でお出かけするにも4人家族までなら問題ないでしょうし、カタログ値21.2㌔/ℓの燃費は家計にもありがたいですよね♪遠出も億劫にならないし、浮いたお金で美味しいモノでも食べられちゃいます(*^^*)

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※身長の低い子ども用のシートアレンジも可能です(・∀・)


そしてお父さんがたまにその気になれば、そのパワーと考え抜かれた脚周りでワインディングを気持ちよく駆け抜けることもできます。価格はサイズを考えると決して安くはないけど、税制面も任意保険の面も、燃費を見ても有利なのは間違いなし。まさしく小さな万能選手でしょう( ̄▽ ̄)笑

 


そんなこんなでですね、一緒に試乗にいったいとこはV40 D4 SEを契約してしまいましたw今までBMW116iや現行ワーゲンパサートを検討しても決めかねていたなかでスピード契約に持ち込んだのはセールスの腕もあるのでしょうが、やはりクルマの性能に惚れたからでしょう。大人しい顔してなかなかやりますねこの小さな万能選手は笑

ちなみにあまり詳細には書けませんが、発売開始の週から商談を始めたので値引きは渋かったのですが、最終的には雑誌に載っている目標値引額は超えていましたね♪笑


いとこはすぐ近所に住んでいてよく遊びに行くので、これからはボルボがより身近に感じられるようになります(*^^*)

そしてさようなら現行オデッセイ!!!笑

 

インテリア   :★★☆☆☆

エクステリア:★★★☆☆

ドライビング:★★★★☆

実用性           :★★★☆☆

コスパ           :★★★☆☆

総合評価点    :3.0点/5点満点

 

P.S.

納車後の様子です(^^)

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手前から私のMINI、新しく迎えたボルボ、おじのAUDIが並んでいます♪

【速報】VW アルテオン 試乗インプレ

本日はVWアルテオンの試乗の機会を得ましたので、インプレを紹介させていただきます!!

※昨日のヴェゼルに続き2日連続の試乗ですが、毎週ディーラー巡りをしているワケではありません。ラッキーな週末でした(^◇^;)

 

今回お邪魔したのはいとこのゴルフでお世話になっているディーラーさんです。ゴルフの1年点検で伺いましたが、「今回はタイミングよくアルテオンがあるので試乗を是非!!」と聞いていたので、ついて行ってしまいました笑

ちなみに担当のMくんはタメで、彼も根っからのクルマ好きということで公私共に仲良くさせてもらっています(笑)

 

試乗車はVW アルテオン エレガンスでした。

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※展示車のRラインモデルです。試乗車はホワイトの車両でした!

同系列多店舗との共有デモカーということでたくさんの試乗希望者がいたので、写真は主に展示車のRラインですが、ご了承ください(^^;;

 

〜エクステリア〜

VWから誕生した4ドアクーペのアルテオン。機構的に見るとパサートCCやVW CCとは似て非なる存在ですが、デザインは共通したものが感じられます。

流麗かつエッジの効いたデザインで、ボディサイズが大きいこともあって流れるような余裕ある全体像です。ボディサイドを貫くプレスラインや、キレのある前後ライトが、その流麗なデザインにアクセントを与えています。

メルセデスCLSに始まり、CLA、アウディA7&A5 スポーツバック、BMW6&4シリーズGC 等々4ドアクーペの市場は拡大の一途を辿っていますが、その中でもバランスの取れた正統派のデザインになっているというのが個人的な印象です。

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リアから見ても流麗といっていいでしょう。少し尻上がりのデザインにも見えますが、基本的に切れ目なくフロントからリアにかけて流れるようなデザインです。このアルテオンに追い越されたら「カッコいいクルマだな〜」と思ってしまうでしょう(笑)

実際、街中で見かけるとそのサイズも手伝ってか非常に目立ちます!!

(田舎に住んでいるもので、あまり見かけないというのもあるかもしれませんが…)

 

 

〜インテリア〜

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インテリアはthe VW!!といった感じです。

良くも悪くもデザインの統一性が取れていますが、車両550万円〜のインテリアとしてはデザイン、質感ともに疑問が残るという方もいらっしゃるかもしれません。

とは言ってもゴルフ等と比較すると細部は凝ったデザインになっているトコロもあります。

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例えばナビ画面が手前側に立体的にセッティングされています。こういった工夫は他車種では見られない傾向かと思います。

長くVWを乗り継いでおり、VWに慣れ親しんだおーなーさんほど、その魅力をより深く感じることができるような印象を抱きました。もともとCC等の時代から日本市場において(アウディA8をベースとするフェートンが導入されていないので)フラッグシップとして存在していた車格ですので、そういった傾向もわかるような気がします(・∀・)

 

上記内容にも関連するかもしれませんが、後席の広さは特筆モノです。

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いとこがドライビングポジションをとった状態でコレです。

シートを高めに設定するので足がシート下に入ることも寄与しますが、それを差し引いてもかなり広いと思います!!この状態なら足を組むことも可能でした。

この広さは現行のG30 5シリーズを超えているかもしれません。ショーファーとまでは言いませんが、この後席スペースはVW内でのこのクルマの車格を物語るファクターとも言えるでしょう。

 

〜ドライビング〜

アルテオンは非常に試乗希望が多いこともあり、ロングコースでの試乗が出来ませんでしたので、その点ご了承ください(^^;;

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試乗が非常に短いので、とりあえずスポーツモードで走り出します(笑)

まず感じるのは乗り心地の良さです。20インチAWを装備していますので、もう少し硬い乗り心地を想像していましたが、それはいい意味で覆されました(・∀・)先日試乗した19インチAWを装備したG20 320iよりもカドのないフラットライド感がありました。

(ハイスピード域でのワインディング等での性能は未知数ですが…)

これなら広い乗員スペースを活かして後席に人を乗せて長距離ドライブをしても不満は出ないのではないでしょうか。GT的な側面を感じさせる一幕です。

 

幹線道路に出て信号待ちからアクセルを踏み込みます。4MOTION(AWD)の高いトラクション性能とDSGの素早い変速、そしてゴルフRと共通する2.0ℓターボエンジンの織りなす加速はなかなか強靭です。シートに身体を押し付けられるような感覚もあり、AWD特有の強い蹴り出しを体感出来ます。

DSGはDCTです。2枚のクラッチを持つDCTは多くの場合、そのクラッチを保護するために、スタート時のパワーを抑制する傾向があります。しかし、今回の試乗ではそういった傾向は見られませんでした。いきなりアクセルを踏みぬいたワケではありませんが、このモタつきのなさには感心です(・∀・)ゴルフR用の7速DSGはタダモノではないということなのでしょうか笑

しかし、高回転域での伸びはそこまで期待できません。(初速の強烈さからのギャップもあります)BMWと比較するとエンジン音や排気音の演出が少ないことにも起因するのかもしれませんが、「高回転域まで回して楽しめるエンジン」とは言えないというのが個人的な感想でした。

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※最近流行りのアンビエントライトです。長距離ツアラーとしては必須ですね!!

 

少し辛口のようになってしまいましたが、この特性は実際に困るようなモノではないかもしれません。トルクは十分で上まで回し切るシーンは国内では想定しにくいですし、GT的な位置付けで考えれば「時に高速やワインディングで気持ちよく走ることができる」というスペックを持った魅力あるマシンと言えます。

 

また、AWDのおかげでウェット路面でも安定して走れますし、スタッドレスを履けば雪道でも怖くはないはず。多角的に活躍できるMPVと言えるでしょう。

「面白い!楽しい!!」と思える趣向性が欲しい方たちはBMWアルファロメオ等他の選択肢があるわけですし、質実剛健VWにふさわしい味付けなのかもしれません。

 

ちなみにVWは同車種でもグレードによってエンジンやサスペンション、トランスミッションを変えたりしますが、そのこだわりはもちろんアルテオンにも現れています。上にも少し書きましたが、少なくともエンジンとトランスミッションはゴルフRと同一のモノを使用しています。

ゴルフRといえばポルシェ911カレラと0-100キロのタイムが同じというハイスペックマシンですから、性能自体の高さは推して知るべしです(・∀・)

 

〜総評〜

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※後席用シートヒーター設定も車格の高さを感じさせます。

 

セダンの快適性、ワゴンの積載性、クーペのデザイン性 これらを持ち合わせる4ドアクーペのセオリーに、もしかすると一番近い存在なのかもしれません。

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※トランクもこんなに広い!!

 

カッコよくて、室内は広くて快適、たくさん荷物を積んで海に山にどこまでも走れる、活躍のシーンは多く想像出来ます。このクルマが正にドンピシャという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

ただ問題は価格です。Mくん曰く総額650万円程度になるとのこと。高価な部品を使っていますし、金額自体には納得できます。

しかし見栄張りで貧乏性のワタシ…その価格を用意するなら他メーカーが気になってしまいます(^◇^;)

 

インテリア   :★★★☆☆

エクステリア:★★★★★

ドライビング:★★★★☆

実用性           :★★★★☆

コスパ           :★★☆☆☆

総合評価点    :3.6点/5点満点

【回顧】BMW X1 試乗インプレ

今回は現行X1のインプレを紹介します。

デビュー当時の話ですが、X1のデビューフェアが開催されるということで、朝イチで押しかけて試乗をさせていただきました笑


デビューフェア初日でしたが朝イチということもあり人出はまばら笑

ほかに試乗を希望されるお客様もいなかったようですんなりと試乗車をご用意いただけました(o^^o)

ちなみに試乗車はざっと見た感じだとX1 xDrive25i xLineにレザーシートとパノラマサンルーフを装着した車両でした。この車両の試乗第一号です( ̄▽ ̄)w

 


~エクステリア~

まずは外観ですが先代モデルに比べて全高が上がり、全長が縮められていることもあり非常に塊感の強いデザインになったと思います。LEDのイカリングが装着されたりシャープで直線的なデザインを多用したりと、現行BMWの他モデルに通ずるデザインになったかなと思います。Xモデルも1~6までキープコンセプト化が整いましたね(*^^*)

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ただ少し残念なのはリアデザインで、シャシーなどを共通としている2シリーズアクティブツアラーやグランツアラーのデザインが色濃く残っており、ランプ周りだけでなく全体的に少しファットなイメージに個人的には感じられました。。笑

 

 

~インテリア~

インテリアはまさしく2シリーズFFモデルの血を濃く感じましたね笑

ダッシュボード、ステアリング、シフトノブ、シート形状、インパネ周り等目につく部分はおおかた同じコンセプトのデザインのようです。

しかしセンターコンソールのデザインは個人的には非常に好印象を持ちました。前後2分割のカップホルダー兼小物入れのスライドカバーや、シフトノブ周りの樹脂+レザー調加飾部品のデザインはモダンで、細かなところへのこだわりを感じました(o^^o)

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それから後部座席の広さはこのクルマのキャラクターを鑑みるとかなりの利点になると思います。身長170cmの自分がドライビングポジションを適正にとっても、後席の膝前スペースは余裕があり、横方向やヘッドクリアランスも不満はありません。仮想敵車となるであろうアウディQ3は後席があまり広くなく、ラゲッジスペースも広くはなかったので大きなアドバンテージと言えるでしょう。


それからもうひとつ気付いたのですが、室内の解錠施錠のスイッチはドアパネルに付いているのですね笑3シリーズなどのFRモデルではセンターコンソール中央のハザードスイッチと縦列で並んで付いているので探し回ってしまいました(^◇^;)w

とはいえ自分がいま乗っているF56 MINI 3doorハッチバックモデルも同じ場所なので、シャシー母体を共有していることを考えれば当然なのでしょうかね笑

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~ドライビング~

前置きが長くてすいません(^◇^;)笑

走り慣れた試乗コースへと出発します。違和感は電子式サイドブレーキくらいです。


まず驚きはハンドルの軽さです。シャシー母体共通のMINIよりもさらに軽く、街中での右左折であれば片手でクルクルと回せます。とはいえアウディほど軽いわけではなく、手応えも多少あり、ロードインフォメーションも伝わってきましたよ(*^^*)

ちなみにゆっくりと狭い道路を走って幹線道路に出るまでの間は結構段差を拾います。国産のSUVを想像していると乗り心地は硬いと感じると思います。。笑

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広い道路に出て踏み込んでみると…ん??という多少の遅れのあとにパワーが湧いてくる感じです。自分のminiと同じ直4 2000ccターボエンジンということで期待が高すぎたのかもしれません笑しかしボディサイズを考えれば優秀なパワー感だと思います。

パワーが出はじめると滑らかに速度を上げていきます。刺激的というよりは滑らかにジェントルに加速する、そんなエンジンだなあと思いました♪まぁ刺激が足りないと言っても最近MINIクーパーSや320d、ボルボV40 D4など小さなボディにハイパワーエンジンを積んだモデルばかり日常的に運転してしまっていたからパンチが足りないだけで、普通に考えればかなりスポーティなSUV、まさしくSAVといったところなのでしょう。笑

ちなみに高い乗車位置のせいもあり速度感は狂いますね笑笑


軽いワインディングに入ると多少のローリングを許容しながらもある程度のハイペースでコーナーを抜けていきます。最低地上高、全高ともに高めの設定であることを考えれば優秀な性能でしょう。ただ、あくまでも"多少のハイペース"であり、ロールをほぼ伴わず地に張り付くようにコーナリングしていくような性能ではありません。

先の広い二車線道路ストレート部分ではクイックな車線変更も試してみましたがロールはやはりありましたね笑しかし揺り戻しなく安定性を即座に取り戻すのはさすがで、シャシー性能の高さを実感しました。


ちなみに試乗車はxDriveのモデルでしたがアウディのクワトロのような"高性能なクルマが勝手に走っている、乗せられている感"のような違和感は全くなく、駆動方式を気にさせないようなナチュラルなハンドリングの持ち主であり、BMWに広く言われる、いわゆる"クセ"のない乗りやすいクルマでした♪

友だちや家族を乗せて、荷物をたくさん積んで楽しく走れる反面、その気になればハイペースで峠を流すことも出来るし、高速で流れをリードすることもできる。そんなクルマではないでしょうか(o^^o)

この面も含めて考えるとBMWがこの手のいわゆるSUVに与えたSports Activity Vhiecleという独自の名称のActivityの意味するところは単なる"俊敏で活動的なクルマ"ではなく、ライフスタイルなどを意味する"アクティブ"という要素も含まれているのではないかなと感じました。


実は自分で運転させてもらったあとに父の運転の助手席に乗って同じコースを走ったのですがロール量やスピード感は自分で運転している時よりも緩やかに感じたような気がします。高いボディ剛性やシャシー性能がなせる技なのでしょうけれども、運転手がドライビングを楽しんでいるシーンでも乗員が不安にならずにドライブを楽しめる、そんな"クルマ"というより"空間"といった感覚の存在なのかなと思いました。


いまのクルマに買い替える前、半年ほど前まで親が先代X1 sDrive18iに乗っていて、それに乗ったことがある、というか免許を手に入れてからそのクルマで運転の練習をしていました。そのときの感覚からすると、FRモデルでE90 3シリーズベースのドライビング感の濃い地を這うような(?)感覚は薄く、ドライビングプレジャーや駆け抜けるよろこびと言われるような感覚はあまり期待できないかなとも思ってしまったのが正直なところです。

 

 

~総評~

しかし将来結婚して、子供ができて広いクルマが必要になったとしたら、高いデザイン性と一般的には十分なパワー感、おしゃれな内装や充実した安全装備など多面的な考慮の末、選ぶ可能性の高いクルマだと思います。

1.5リッターターボエンジンのベースグレードは385万円からという戦略的価格設定で燃費性能も優れていますし、これでパワフルな直4ディーゼルターボエンジン搭載車種が正規輸入されるようになれば大きく売り上げを伸ばす車種なのではないかなと思いました。

 

インテリア   :★★★★☆

エクステリア:★★★★☆

ドライビング:★★★☆☆

実用性           :★★★★☆

コスパ           :★★★☆☆

総合評価点    :3.6点/5点満点

 

【回顧】IS200t 試乗インプレ

今回は2015年秋頃に試乗したレクサスIS200tのインプレッションを紹介します。


うかがったディーラーさんは北関東のトヨタディーラーを展開する企業が運営するレクサスディーラーさんで、店長さんがお相手をしてくださいました笑


試乗車はIS200t F sportsです。

エンジンは直列4気筒2リッターターボエンジンです。NX200tやRX200t、クラウンなどに採用されるエンジンと同型のもののよう。

 

 

~エクステリア~

まずはエクステリアからです。

ホワイトノーヴァ・ガラスフレークと呼ばれるパールホワイトは陽のもとで見ると本当にキラキラとしていて、エッジと曲線を織り交ぜたボディの複雑な面に豊かな表情を添えてくれるピッタリな塗装かと思いました!!

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フロントはレクサスが新たなブランドアイコンとして掲げるスピンドルグリルをメインに、独特なヘッドライトを両側に配置した斬新なデザインです。このヘッドライト、前照灯とハイビーム灯などが入った部分と、ポジション灯が入った部分が上下に離れて付いています。

…ちょっと斬新すぎるかなぁ(^◇^;)年数が経過して型落ちになった時に古さを強く感じてしまうような気がします笑


それからRCのFスポーツはスピンドルグリルの格子状の部分をよ~く見ると、上半分は小さなLの文字で、下半分は小さなFの文字で構成されているようですが、もしかしたらこのISも同じようになっているのかもしれません笑

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リアはフロントに比べるとおとなしめですね笑

テールランプの車体側面が、上の線より下の線の方が長くなるように構成されているのが特徴と言えるでしょう。

それから中の光る部分はLの文字を横に倒したかのような形で配列されています。…BMWが全車に共通で採用しているモチーフと同じですが、まぁLEXUSの頭文字ですからかぶりは仕方ないということなのでしょうか。笑


Lフィネスデザインはこれからどこへ向かうのか、楽しみなところでもありますね!!

 

 

~インテリア~

インテリアは先代にあたる、日本国内における初代のISとは違い、かなり輸入車勢を意識したデザインと言えるでしょう。

けっこう横長気味のナビゲーション画面に、地面と水平に大きく横たわるインテリアトリムそして革製のシフトブーツ付シフトノブなど他の国産車にはないテイストを満載にしています笑

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そのうえで強く感じるのは質感の高さです。

建てつけ精度が高く、パーツとパーツのチリ合わせが高度なため、それぞれの隙間がかなり小さく収まっています。

そして目に入り手に触れる部分の材質にはチープなプラスチックなどがあまり使われておらず、全体的に高い質感実現しています。


シートはFスポーツだからなのでしょうがホールド性が割と高く、それでいて硬すぎて疲れるなどということはない、バランスの良いシートでした。

ただシートヒーターに関して言えば、電熱線式ではなく温風を使って温めるタイプのシートヒーターは結局エンジンが温まるまで温風が出にくく、エアコンが効くまでの寒さを取り除くという本来のシートヒーターの意味は成していない気がします…


それから先代モデルでとにかく狭くて使い物にならなかった後席は大きく居住性が改善され、ファミリーユースにも応えられるモノを得た感がありました。これは多くのヒトにとってISを前向きに考える大きなきっかけとなるのではないでしょうか?

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~ドライビング~

さていよいよドライビングです。

エンジンを始動してシートとステアリングがドライビングポジションに移動するという演出の後出発します。

店舗の前はいきなり大通りですからそこへ左折で侵入します。車両が多く流れが悪いのですが、アクセルとブレーキのリニア感が強く、非常に扱いやすいです。

ステアリングも軽めの設定で、F56ミニよりも軽かったですね。


流れが良くなってきたところでスポーツ♯にドライビングモードを合わせて加速を試してみます。…おや?笑加速がいいとは言いがたい感覚です、パンチもないし伸びも大して期待できません。

同じセグメントに位置するBMW320iやアウディA4も同じく2リッターターボエンジンですが、それらと比べると差は歴然としています。加速性能はかなり劣るようでした…。


続いてコーナリングフィールです。

ワインディングと言えるようなシーンはありませんでしたが4輪が常に路面を捉えている感覚があり、敏感すぎずかつダルくないステアリングがリラックスしたまま思ったようにクルマを動かさせてくれます。

またレクサスISはFスポーツを選択すると自動的に電子制御可変ダンパーのAVSをはじめ、VGRSやDRS、LDHが搭載されるため、17インチアルミを標準装備するバージョンLよりも19インチを標準装備するFスポーツの方が乗り心地がいいとされています。これはなかなか驚きの事実でした!!

これらに加えてFR特有のノーズインの感覚も割りと色濃く残っており、Intelligent Sportsの名は伊達じゃないぞといった感じです(^^)

 

 

~総評~

このクルマ、短いスパンでの乗り換えを考えているなら買いだと思います。実際買うとしたらパワー不足を補うために300hか350にすると思いますが、レクサスならリセールも期待できますし、型落ちになる前に買い換えればデザインを古く感じることもありません。


それでも注意したい点は、ISはあくまで高級国産車として捉えるということです。品質が上がって輸入車のようなドライビングを手に入れたと言っても細部には国産車らしさが残っていますし、その分逆に細かい気配りが効いているのも事実ですから、輸入車と渡り合える国産車を欲する人にとってはいい選択肢だと思いました♪

 

インテリア   :★★★★☆

エクステリア:★★★☆☆

ドライビング:★★★☆☆

実用性           :★★★☆☆

コスパ           :★★★☆☆

総合評価点    :3.2点/5点満点