りんてつのゆる記〜クルマと日々の思ひ出〜

クルマ好きとしてすくすく育った20代♂りんてつです。試乗インプレや日々のこと、ゆるーく記します。

【回顧】VW up! 試乗インプレ

今回は2016年ごろに試乗したフォルクスワーゲンup!についてです。

パサートTDIの時と同じく、自宅の最寄りのディーラーさんにお邪魔しました。日曜の昼下がりだったかと思います。いかにも最近のディーラーといったガラス張りで、7台ほどの展示車とオーナーズラウンジ、個室商談スペースを設けた広い店内には整備に訪れたのであろう男性1人と自分以外、お客様の気配はなく、すぐに試乗の準備をしていただけました。

試乗車はトルネードレッドのhigh up!です。

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雲も少なく晴れた空の下、真っ赤なup!はまさに気分もup!させてくれる、そんな印象でした。

エンジンは990㏄ターボエンジンで、ASGと呼ばれるシングルクラッチセミATが装備されています。

 

 

~インテリア~

さてまずはインテリアです。

ひじょ~に簡素ですね。笑

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上位グレードということでインパネにはボディカラーと同じ色のパネルが配されており多少の華を添えていましたが、いかんせん造りはシンプル。キャラクターや価格を考えれば妥当だと思いますし、とくに不満もありません、というか最近のクルマとしては逆に新鮮さすら感じます笑笑

マニュアルエアコンの調整なんかはダイヤル式とはいえツマミですしね笑


しかし機能的な面でいうとショボいなんてことはありません。シートは肉厚とは言えない、ヘッドレスト一体型のシートですが、ほどよく硬さがあり、長時間の乗車でも疲れは溜まりにくいでしょう。ドイツの車は長距離移動を前提に考えていますからね、こういう所は手を抜かないんだなと感心しました。

さすがにリアシートは背もたれが立ち気味で足元スペースも広いとはいえませんが、乗れないようなスペースではなく、座席を交代しつつ乗れば長時間の4人乗車も不可能ではないでしょう。

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~エクステリア~

さて次はエクステリアです。

試乗車のhi up!は細いスポークのアルミホイールを履いていたのもあり、スタイリッシュコンパクトといった感じでしょうか。move up!だとポップな感じですね。個人的には双方とも白黒シルバーといったドイツ車の定番色ではなく、赤や青など鮮やかな色が似合うと思います。限定車のOrange up!なんか可愛くて好きですねあのオレンジ♪笑

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※上記のorange up!デス。


デザイン自体はボディサイズの制約もありシンプルで見せ場という見せ場はありません笑ドイツの実用コミューターといったところなのでしょう。個人的には好きですけどね!

トランクがボディパネルとは違いブラックのパネルを使っているのが一番の特徴でしょうか?ボルボV40などと同じでガラスでトランクのパネルが構成されていて、ウィンドウ以外の部分は黒になっているという感じです。


なにより驚いたのはこのトランクの作りです。閉じると"ボン!"といういかにも高剛性なドイツ車のパネルを閉めた時の音をさせてしっかりと閉まったのです。サイズ的に言えば軽より多少大きいパッソ的なサイズの車です、そのドアの開閉音はポロやゴルフとなんら変わらないのです。クルマの基本性能を支える部分には手を抜かない、そんな真面目なクルマ作りに感動さえしました笑200万円以下で買える、そんなクルマに感動させられるなんて思ってもみませんでした笑

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唯一残念なのはヘッドライトがハロゲンしかなく、キセノンが選択できないことですね。日本仕様にはキセノンを用意したほうが売れるような気がしますが…笑

 

 

~ドライビング~

さてここからはドライビングです。

エンジンは1000ccもありません、トランスミッションはASGつまりシングルクラッチセミAT、排気量的にもトランスミッション的にも初体験のクルマです。笑

まず走り出しで驚いたのはクリープがないことです。よく考えれば当たり前なのですが、ブレーキを離しても進まないのは慣れるまで違和感がありますね。DSGを搭載するゴルフなんかはクリープを作り出して乗りやすさを損なわない努力をしていますからね笑

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ゆっくりと国道に出て行きます。流れの悪い国道で前走者についてゆるやかに加速していくと変速ショックもなく割合なめらかに加速して行きました。


国道から脇道にそれていよいよワインディングです。勢いよく加速しようとすると…噂の変速ショックが笑最近のクルマにしては珍しいほどの勢いで前後に揺さぶられます😅

そこでMTモードに入れて自分で変速を試みます。すると様子は一変!!シフトアップする際に少しアクセルを抜き気味にしてシフトアップすると今まで乗っていたクルマとは別物かのごとく元気に気持ちよく加速しました✨


続いてコーナリングです。サスペンションの形式も素材もそこまでこだわったものではないですし、確認はしていませんがタイヤも車格相応の細めのタイヤですが、ドイツ車らしい踏ん張りを見せながら気持ちよく曲がってくれます!

もちろんFFですし重量配分にもそこまで気を配れるサイズではありませんから、格上のクルマに対して抜群のコーナリングとは言えません。

とはいえこのサイズのコンパクトカー、というかシティコミューターレベルの車でもここまで気持ちいいコーナリングを味わわせてくれれば十分満足できますし、これにはかなり驚かされました😳

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やはりコンパクトカーといえど基本を疎かにせず、剛性やステアリングフィールを落とさずに作ってあり、そこに相応のパワーを組み合わせて作った車なので走りの性能を大きく下げることなく完成させられたのだなと感じました😎

 

 

 

~総評~

エアコンがマニュアルエアコンだったり、小物入れなどほとんどなかったり、ハロゲンライトしか設定がなかったり、後席のウィンドウはスライド出来ずわずか数センチの隙間が出来るような開け方しか出来なかったり、トランスミッションにクセがあったりと、目を向ければ欠点は少なくありません。

とくに国産車に慣れきってしまった、クルマに興味のない女性などにはあまり魅力的には映らないかもしれません。

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VW純正のアンビエントライトもあるそうです(o_o)


しかし、この価格でこの車格でも車の本質的なクオリティを落とすことなく完成させたフォルクスワーゲンは賞賛に値すると思いますし、このクルマはある意味偉大な存在だと思います✨


ファーストカーにはちょっと狭いかもしれませんが、安全性も高いですし、理解のある奥さんを迎えられたら、買いの一台ではないでしょうか😋

 

インテリア   :★★★☆☆

エクステリア:★★☆☆☆

ドライビング:★★★★☆

実用性           :★★☆☆☆

コスパ           :★★★★☆

総合評価点    :3.0点/5点満点