りんてつのゆる記〜クルマと日々の思ひ出〜

クルマ好きとしてすくすく育った20代♂りんてつです。試乗インプレや日々のこと、ゆるーく記します。

【回顧】パサート TDI 試乗インプレ

今回はパサートに追加されたディーゼルモデルのインプレを紹介します。

試乗はTDIモデル追加直後だったかと記憶しています(^^)

 

この際にお邪魔したディーラーさんは、いとこがお世話になっている店舗とは異系列の店舗です。担当のHさんとはひょんなコトからご縁があり、数回試乗等でお世話になっています。

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試乗車はVW PASSAT variant TDI ハイラインというモデルです。

エンジンは直列4気筒2.0ℓディーゼルターボエンジンを搭載する他は、駆動方式やトランスミッション等ガソリンモデルと大差ないと言えると思います。

 

 

〜エクステリア〜

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現行パサートのデザインは高級感もありながら、シャープさとプレーンさを併せ持つ、クリーンなデザインだと個人的には思っています。高級ホテルに乗り付けても違和感は無いでしょうし、カントリーロードを流す様も目に浮かびます。さらにイイのがこのクリーンな側面です。

とくに田舎の地域では悪目立ちするクルマは煙たがれます。経験の限りで言っても、BMWメルセデスは冠婚葬祭、特に葬儀には乗って行きにくかったりと、時に不便さを感じるシーンがあるのも事実です。このパサート輸入車の中では後ろ指を指されにくいでしょうから、そういった面でも活躍するシーンは多いのではないでしょうか?

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リアに回ってみてもその印象は変わりません。

ルーフラインをボディ後端まで下げることなく全高を保つデザインであることは、その実用性にも寄与しているでしょう。リアガラスも大きく寝かせることはありません。ラゲッジスペースの容積を大きく取りながら、デザインも上手く纏めている、VWらしさが存分に発揮されたデザインかもしれません!!

 

 

〜インテリア〜

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インテリアは、少なくとも試乗車はハイラインでしたので、VW内では高級感のあるものです。

アルテオンやティグアン等も似たデザインですし、そもそもVWのインテリアデザインは共通のフィロソフィを持っています。しかしパサート ハイラインの特徴は同じデザインの方向性でもよりラグジュアリー感を追求しているのです。

アルミパネルではなくウッドパネルを使用したり、ダッシュボード中央にはアナログ時計が設置されていたりといった辺りがわかりやすいポイントでしょうか(・∀・)

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また、パサートのインテリアで特筆すべきポイントには、インテリアカラーの選択肢も挙げられます。ゴルフ ハイラインの本革OP装着車を例に挙げると、インテリアはブラック、ベージュ、ブラウンの3つの選択肢があります。このブラウンカラーは明るめの茶色で、BMW3シリーズ等で採用されている、最近流行りの色味です。

しかしパサートにもブラウンの設定はあるものの、色味はゴルフのそれとは大きく異なります。上の写真のように落ち着きのあるブラウンで、光の具合等ではブラックに見える可能性もあります。

しかもこの「ナチュラルブラウン」を選択すると、シートのみならずダッシュボード等のカラーも統一されます。これも大きなポイントです。室内空間に統一性が与えられ、より上質な室内空間を実現させています♪

 

ちなみにシートは肉厚で室内空間も広く、長距離ツアラーとして活躍するには十分のインテリアを持っていると言えます(^^)

 

 

〜ドライビング〜

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エンジンをかけるとそれなりにガラガラ音は聞こえます。車外だと気になる人も多いと思います。ですがこれに関して個人的にはあまり問題視するつもりはありません。

「ガラガラ音が大きく聞こえます」という指摘をする記事を雑誌等で見かける機会は多くありますが、現状で静音性に注力しているマツダでさえもガソリン車との差は埋められていません。しかもディーゼルエンジンは音という犠牲を払ってでも欲しい燃費性能・燃料単価の安さ(少なくとも日本では)・太いエンジントルクという3ポイントを得られるというメリットがあり、しかも多くのユーザーがそういった点を考慮してディーゼルを選択しています。

事実、BMWボルボのディーラーの駐車場ではあっちでもこっちでもガラガラ言っています(笑)

 

走り出すと序盤ではガソリンモデルと大きな差は感じません。差が出てくるのは幹線道路に出てアクセルを踏み込んだシーンです。やはりトルクの太さで大きなボディを押し進めていきます(・∀・)一般的に見ればディーゼルエンジンとしての性能は問題視されるようなモノではないでしょう。

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しかし、エンジンの吹き上がりの良さには疑問が残ります。320dのエンジンがディーゼルとしては回転フィールがいいこともあって落差を感じるのかもしれません。しかし、もう少し気持ちのいい回転を見せてくれると付加価値も大きくなると思うのですが…(VWとしての質実剛健さは満たしていますよ!)

 

大きな問題点に感じたのはワインディングセクションでの動き方です。試乗コースにしては長めのワインディングを試せる店舗なのですが、その序盤から「どアンダー」です。

ブレーキングからターンインしていきますが、フロントは外へ外へと逃げていき、さらにスピードレンジを落とさざるを得ません。フロント荷重の大きさを強く感じます。ガソリンモデルではみられない傾向ですので、恐らくTDIエンジンの重量等が大きく響いているのでしょう。

私を含む一般ユーザーにおける操縦性と安全性をバランスさせるために弱アンダーに設定されるクルマは多くあります。しかしこのパサートTDIは完全なアンダーステアです。正直怖いシーンもありましたし、全くドライビングは楽しくありませんでした(T ^ T)

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シーンを問わない長距離ツアラーとしては山道を走ることももちろん想定されます。(本国を含むヨーロッパではその傾向がさらに強いと思うのですが、本国での評価も気になります…)そういったことも考えるとこの点に関してはMC等で改善されることを強く望むポイントです!!

 

 

〜総評〜

以前にガソリンモデルのパサートに試乗した経験がありますが、そちらはかなり高評価でした。内外装も機能もほぼ変わりません。異なるのはエンジンで、それによるパワー感と燃費、燃料コストの違いが出てきます。

その点において比較検討すると、私はガソリンモデルが圧倒的にイイと思っています。

パワー感は車格や車両の性格を考えても1.4ℓターボエンジンで十分です。しかもガソリンモデルのカタログ燃費は20km/ℓを超えています!!(同エンジンのゴルフより良いのはナゾです)燃費の面で考えても、相当な長距離ユーザーでなければその恩恵に預かることはできないのです。

こう考えるとやはりパサートの買いはガソリンなのではないでしょうか。

あくまでも個人的な感想ですが、比較検討している方の参考になれば幸いデス(^^;;

 

インテリア   :★★★☆☆

エクステリア:★★★★☆

ドライビング:★★☆☆☆

実用性           :★★★★☆

コスパ           :★★☆☆☆

総合評価点    :3.0点/5点満点