りんてつのゆる記〜クルマと日々の思ひ出〜

クルマ好きとしてすくすく育った20代♂りんてつです。試乗インプレや日々のこと、ゆるーく記します。

【速報】VW アルテオン 試乗インプレ

本日はVWアルテオンの試乗の機会を得ましたので、インプレを紹介させていただきます!!

※昨日のヴェゼルに続き2日連続の試乗ですが、毎週ディーラー巡りをしているワケではありません。ラッキーな週末でした(^◇^;)

 

今回お邪魔したのはいとこのゴルフでお世話になっているディーラーさんです。ゴルフの1年点検で伺いましたが、「今回はタイミングよくアルテオンがあるので試乗を是非!!」と聞いていたので、ついて行ってしまいました笑

ちなみに担当のMくんはタメで、彼も根っからのクルマ好きということで公私共に仲良くさせてもらっています(笑)

 

試乗車はVW アルテオン エレガンスでした。

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※展示車のRラインモデルです。試乗車はホワイトの車両でした!

同系列多店舗との共有デモカーということでたくさんの試乗希望者がいたので、写真は主に展示車のRラインですが、ご了承ください(^^;;

 

〜エクステリア〜

VWから誕生した4ドアクーペのアルテオン。機構的に見るとパサートCCやVW CCとは似て非なる存在ですが、デザインは共通したものが感じられます。

流麗かつエッジの効いたデザインで、ボディサイズが大きいこともあって流れるような余裕ある全体像です。ボディサイドを貫くプレスラインや、キレのある前後ライトが、その流麗なデザインにアクセントを与えています。

メルセデスCLSに始まり、CLA、アウディA7&A5 スポーツバック、BMW6&4シリーズGC 等々4ドアクーペの市場は拡大の一途を辿っていますが、その中でもバランスの取れた正統派のデザインになっているというのが個人的な印象です。

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リアから見ても流麗といっていいでしょう。少し尻上がりのデザインにも見えますが、基本的に切れ目なくフロントからリアにかけて流れるようなデザインです。このアルテオンに追い越されたら「カッコいいクルマだな〜」と思ってしまうでしょう(笑)

実際、街中で見かけるとそのサイズも手伝ってか非常に目立ちます!!

(田舎に住んでいるもので、あまり見かけないというのもあるかもしれませんが…)

 

 

〜インテリア〜

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インテリアはthe VW!!といった感じです。

良くも悪くもデザインの統一性が取れていますが、車両550万円〜のインテリアとしてはデザイン、質感ともに疑問が残るという方もいらっしゃるかもしれません。

とは言ってもゴルフ等と比較すると細部は凝ったデザインになっているトコロもあります。

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例えばナビ画面が手前側に立体的にセッティングされています。こういった工夫は他車種では見られない傾向かと思います。

長くVWを乗り継いでおり、VWに慣れ親しんだおーなーさんほど、その魅力をより深く感じることができるような印象を抱きました。もともとCC等の時代から日本市場において(アウディA8をベースとするフェートンが導入されていないので)フラッグシップとして存在していた車格ですので、そういった傾向もわかるような気がします(・∀・)

 

上記内容にも関連するかもしれませんが、後席の広さは特筆モノです。

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いとこがドライビングポジションをとった状態でコレです。

シートを高めに設定するので足がシート下に入ることも寄与しますが、それを差し引いてもかなり広いと思います!!この状態なら足を組むことも可能でした。

この広さは現行のG30 5シリーズを超えているかもしれません。ショーファーとまでは言いませんが、この後席スペースはVW内でのこのクルマの車格を物語るファクターとも言えるでしょう。

 

〜ドライビング〜

アルテオンは非常に試乗希望が多いこともあり、ロングコースでの試乗が出来ませんでしたので、その点ご了承ください(^^;;

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試乗が非常に短いので、とりあえずスポーツモードで走り出します(笑)

まず感じるのは乗り心地の良さです。20インチAWを装備していますので、もう少し硬い乗り心地を想像していましたが、それはいい意味で覆されました(・∀・)先日試乗した19インチAWを装備したG20 320iよりもカドのないフラットライド感がありました。

(ハイスピード域でのワインディング等での性能は未知数ですが…)

これなら広い乗員スペースを活かして後席に人を乗せて長距離ドライブをしても不満は出ないのではないでしょうか。GT的な側面を感じさせる一幕です。

 

幹線道路に出て信号待ちからアクセルを踏み込みます。4MOTION(AWD)の高いトラクション性能とDSGの素早い変速、そしてゴルフRと共通する2.0ℓターボエンジンの織りなす加速はなかなか強靭です。シートに身体を押し付けられるような感覚もあり、AWD特有の強い蹴り出しを体感出来ます。

DSGはDCTです。2枚のクラッチを持つDCTは多くの場合、そのクラッチを保護するために、スタート時のパワーを抑制する傾向があります。しかし、今回の試乗ではそういった傾向は見られませんでした。いきなりアクセルを踏みぬいたワケではありませんが、このモタつきのなさには感心です(・∀・)ゴルフR用の7速DSGはタダモノではないということなのでしょうか笑

しかし、高回転域での伸びはそこまで期待できません。(初速の強烈さからのギャップもあります)BMWと比較するとエンジン音や排気音の演出が少ないことにも起因するのかもしれませんが、「高回転域まで回して楽しめるエンジン」とは言えないというのが個人的な感想でした。

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※最近流行りのアンビエントライトです。長距離ツアラーとしては必須ですね!!

 

少し辛口のようになってしまいましたが、この特性は実際に困るようなモノではないかもしれません。トルクは十分で上まで回し切るシーンは国内では想定しにくいですし、GT的な位置付けで考えれば「時に高速やワインディングで気持ちよく走ることができる」というスペックを持った魅力あるマシンと言えます。

 

また、AWDのおかげでウェット路面でも安定して走れますし、スタッドレスを履けば雪道でも怖くはないはず。多角的に活躍できるMPVと言えるでしょう。

「面白い!楽しい!!」と思える趣向性が欲しい方たちはBMWアルファロメオ等他の選択肢があるわけですし、質実剛健VWにふさわしい味付けなのかもしれません。

 

ちなみにVWは同車種でもグレードによってエンジンやサスペンション、トランスミッションを変えたりしますが、そのこだわりはもちろんアルテオンにも現れています。上にも少し書きましたが、少なくともエンジンとトランスミッションはゴルフRと同一のモノを使用しています。

ゴルフRといえばポルシェ911カレラと0-100キロのタイムが同じというハイスペックマシンですから、性能自体の高さは推して知るべしです(・∀・)

 

〜総評〜

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※後席用シートヒーター設定も車格の高さを感じさせます。

 

セダンの快適性、ワゴンの積載性、クーペのデザイン性 これらを持ち合わせる4ドアクーペのセオリーに、もしかすると一番近い存在なのかもしれません。

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※トランクもこんなに広い!!

 

カッコよくて、室内は広くて快適、たくさん荷物を積んで海に山にどこまでも走れる、活躍のシーンは多く想像出来ます。このクルマが正にドンピシャという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

ただ問題は価格です。Mくん曰く総額650万円程度になるとのこと。高価な部品を使っていますし、金額自体には納得できます。

しかし見栄張りで貧乏性のワタシ…その価格を用意するなら他メーカーが気になってしまいます(^◇^;)

 

インテリア   :★★★☆☆

エクステリア:★★★★★

ドライビング:★★★★☆

実用性           :★★★★☆

コスパ           :★★☆☆☆

総合評価点    :3.6点/5点満点