りんてつのゆる記〜クルマと日々の思ひ出〜

クルマ好きとしてすくすく育った20代♂りんてつです。試乗インプレや日々のこと、ゆるーく記します。

【速報】Q3 2.0TFSI quattro 試乗インプレ

前回紹介したQ2と同日の内容ですが、今回紹介するのはQ3のインプレです。最終型の特別仕様車の在庫がラスト1台を迎えたとのことで、お話を伺いに行ってきました。

 

試乗車は特別仕様車と同じ動力性能をもつQ3 2.0TFSI quattroです。

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特別仕様車の画像です。インテリア・エクステリアに関しては上記の車両をベースに記事としています。

 

 

〜エクステリア〜

エウステリアは非常にかっこいい!!もともとQ3のデザインはあまり好きではありませんでしたが、この特別仕様車は大きく印象を変えてきています。

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※実際に見たグレーのほか、ホワイトも設定されているようです。

 

標準車からの大きな変更点はホイール、ブラックルーフレール、ブラックミラー、ブラックグリル、専用エアロといったところでしょうか。詳細を見るとより変更点は見つかると思いますが、前述の点だけを見ても、印象が大きく変わっているのは間違いありません。ちなみに標準状態の画像は以下の通りです。

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※一部OP装着車です。

 

コンパクトサイズのSUVではありますが、この特別仕様車にはダイナミックさがあります。スポーティで大胆な印象を抱きます。素直に「カッコいいな」と感じました笑

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リアビューも印象はあまり変わりません。ブラックのルーフレールが全体的に丸みを帯びたデザインを締めてくれていることもあってか、ダイナミックな走りを想像させます。

しかもこれは全てAUDI純正装備ですから、アフターパーツと違って品質の心配もゼロですし、おそらくリセールも強いのではないでしょうか。

 

 

〜インテリア〜

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さあ、ここまでかなり高評価なQ3ですが、インテリアに入ってから問題が出てきます。

ま図このインテリアですが、標準のSlineと変わりない印象です。エアコンの操作系はノブ付きのダイヤル式ですし、ナビも小さく、設計の古さを感じさせます。まあ事実設計が古いので仕方ありませんが、全体的に上質感も薄く、アウディを手に入れたという満足感は味わいにくいように感じます。

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寄って見るとさらにわかりやすいでしょうか。素っ気ないですし先進性も感じられません。この点残念に感じます。

しかもこの設計の古さはもう一つ問題点があります。それは先進の安全装備がないということです。前者追従型ACCはもちろん、自動ブレーキも装備されていません。これは私のクルマ選びにおいては重大な問題です。実際に活躍するタイミングは少ないですが、いざという時に「付いているクルマにしておけばこんなことには…」と思うのはイヤですので(^◇^;)

 

 

〜ドライビング〜

ようやくドライビングです。

試乗車は標準のS lineでした。加速は2.0ℓターボですからなかなかパワフルです。しかし意外だったのは初期のダッシュです。quattroですから高いトラクションを活かして素早い立ち上がりを見せるかと思いきや、穏やかな立ち上がりです。扱いやすい設定ですが、個人的にはもう少しワクワクするような一面があるといいかなあとも感じました。

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しかしさらなる問題が待っていました。この試乗ではロングコースでワインディングも試させていただいたのですが、ステアリングインフォメーション等が非常に薄く、全く楽しくありません。笑

さらにステアリングのニュートラル付近が曖昧で切り始めもわかりづらく、ブレーキの効きもナチュラルでなく、全体的に操りにくい印象です。なんというか…自分の入力とクルマの動きの間にオブラートが挟まれているといったような感じでしょうか。

正直、個人的には魅力は感じませんでした。

 

ちなみに性能の高さを証明したいとのことで、担当営業のダイナミックな走行を助手席で感じさせていただきましたが、この時には逆の意味でびっくりしました。4輪のトラクションが高く、ハイスピードからの操舵ブレーキも非常に安定していて、不安のない走りでした。

 

 

〜総評〜

安全に家族や大切な人とドライブスル、そんな意味で見ると高いポテンシャルを持っているのでしょう。しかし、その点に着目するとやっはり先進安全装備がないのが気になります。

次期モデルは大きな進歩が予想されていますし、海外ではすでにインプレも始まっていますが、国内市場に入るまでには1年程度の時間がかかる見込みのようです。

日本市場が軽視されているのかどうかはわかりませんが、Q3を検討する際には勘案事項が多いのが現状といったところでしょう。

 

 

インテリア   :★★☆☆☆

エクステリア:★★★★☆

ドライビング:★★☆☆☆

実用性           :★★☆☆☆

コスパ           :★★☆☆☆

総合評価点    :2.4点/5点満点

以上、新元号「令和」発表の日にAUDIに関する2記事を投稿しました。

お読みいただけた皆様ありがとうございます!!もうすぐ始まる令和の時代を迎えても、時たま覗いていただけると幸いです(^^)

 

 

【速報】Q2 試乗 インプレ

先日アウディのディーラーさんにお邪魔した際にQ2とQ3の試乗をさせていただきましたので、その際のインプレを紹介させていただきます!!

まずはQ2からです。まだ登場から日の浅いこのクルマですが、それを考慮しても都内を除く関東圏ではあまり遭遇回数は多くはありません。販売状況が実際のところどうなのかはわかりませんが、街中で見かけるとサイズの割には目立ちます。

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〜エクステリア〜

エクステリアデザインはそこまで攻めたデザインとは言えません。バランスの良さを意識して作られたものでしょうか。ただ、全体的にダイナミズムに欠ける部分は残念に感じます。ボディサイズの制約があるので仕方のないことでしょうか。

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個人的にはこのクルマには明るい色が似合うように思います。それも赤や黄色等POPな色味です。重厚感や高級感よりも、自由で軽やかなライフスタイルをイメージさせるようなそのキャラクターに起因するものでしょう。

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リアから見ると、テールランプが先代のポロに似ているような気がします…気のせいでしょうか(^◇^;)それからボディカラーと異なるペイントが施されたCピラーが印象的です。好みに個人差が出るところかもしれませんが、キャラクター的には合致した工夫に感じました。

 

とは言っても全体的にはあまり見せ場がなく、魅力的とは言えないような感じがします。車格やボディサイズ、コストの面から考えてもそこまで手の込んだ作りにするのは難しいのかもしれませんが…

 

 

〜インテリア〜

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インテリアはアウディの先進性はきっちり出ていると思います。細かい作りの上手さは「アウディの安定感」を感じます。ナビがオンダッシュタイプだったり、エアコンの送風口が丸型だったりと、程価格帯のアウディに共通スルインテリアデザインが見て取れますが、そのあたりも十分納得出来る質感に仕上げられていると思います。

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後席は推測の通りですが、広いとは言えません。4人乗車での長距離移動では工夫が必要になるでしょう。とは言ってもやはりシートとドアが存在する恩恵は少なからずあります。家族連れには狭いかもしれませんが、時に3人以上で乗車することが想定される程度のカップルや夫婦であれば問題ないかと思います。

 

残念に感じた点を一つ挙げると、アンビエントライトの設定がないことです。個人的には、夜間走行時に圧迫感を軽減させてくれるアンビエントライトは必須と感じています。しかし、このQ2には各グレードともにOPでもアンビエントライトの設定がありません。(詳細は忘れましたが、特別仕様車で設定されているものがありました)

アウディはライト関連に関しては非常に高い技術と先進性を持っています。先般発売されたA7やA8はテールランプにLEDではなく有機ELパネルを使用しているほどです。そのようなことからもインテリアのライト関係には期待していましたが、これは非常に残念に感じます。

 

 

〜ドライビング〜

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エンジンはなんと直列3気筒1.0ℓターボエンジンです。これには驚愕です(笑)小型とはいえSUVですから、まさか新型ポロやA1と同排気量のエンジンを搭載スルとは思っていませんでした。

しかし、このエンジンに関しては特に動力性能上の問題は無いように感じました。案外加速力はあります。高速での合流加速でもそこまで問題はないでしょう。高速域では不足を感じる場面もあるでしょうが、Q2自体が高速道路でかっ飛ばすようなクルマではありませんから、実際には問題はないでしょう。

Sトロニックの変速がスムーズかつ無駄の少ないものであることも、加速の良さには寄与しているかもしれません。アウディは数年前までSトロニックとCVTを併用していましたが、現在はSトロニック一筋に路線変更しました。いわゆるDCTを市販車に搭載したのも早期のメーカーですから、成熟具合を感じます。

 

街中での試乗でしたのでワインディングインプレッションは出来ていませんが、おそらくそこまでクセのある挙動はないのではないでしょうか。サスがどうこうまで試していませんが、剛性が極端に低いことは考えられませんし、エンジンが非常に小型で軽量であることから、バランスはなかなか良さげです。

もちろんそれは「Q2に想定される速度域やシーン」でのことですが、相当なハイペースやワインディングでなければ大きな不足を感じるとは思いません。

 

 

〜総評〜

全体的に「うまくまとまったクルマ」といった感じでした。良くも悪くもアウディらしさを感じます。悪く言えば「個性のないクルマ」ですが、良く言えば「乗り手を選ばないクルマ」です。

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後を追う形でSモデルが登場する予定があるらしく、そちらは伝家の宝刀quattroモデルになる予定とのことですから、コンパクト ホットSUVの登場を楽しみにしたいところです!!

 

インテリア   :★★★☆☆

エクステリア:★★★☆☆

ドライビング:★★★☆☆

実用性           :★★☆☆☆

コスパ           :★★☆☆☆

総合評価点    :2.6点/5点満点

 

【回顧】アルファロメオ ジュリア 試乗インプレ

最近更新が出来ず、久々の紹介となってしまいました(^^;;

今回はアルファロメオ ジュリアのちょこっとインプレです!!

 

1年半程前のことです。

当時のバイト先にクルマ好きの後輩Sくんがいました。バイト終わりにコンビニに寄って一服しているとそのSくんから電話がかかってきました。

「バスケ繋がりの先輩がアルファロメオのディーラーで営業をしていて、今日はジュリアの試乗車で帰ってきてるんです。りんてつさんの話をしたら乗せてくれるって言ってるんですけど、今からどうですか??」

とのこと。断るわけがありません。笑

 

バイト先の隣にあるドラッグストアに行くとそこにはアルファロメオ ジュリアが停められていました。しかもこれは高性能版のクアドリフォリオです!!テンションが上がらないわけがありません。笑

 

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近くでまじまじと見たのは初めてでしたが、さすがはイタリア車、さすがはアルファロメオ、息を飲む美しさと言えます。

 

 

〜エクステリア〜

159以来、アルファロメオから久々に発売されたセダン。非常に美しいプロポーションを見せています。159の直線的なデザインとは異なり、曲線美をベースとしたデザインです。

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イタリアのクルマには有機的な美しさがあるというのは、おそらく定説的に語られる内容でしょう。フェラーリ然り、マセラティ然り、そこにはアルファロメオももちろん含まれます。ドイツ車やフランス車にはない、意思をもつ生物のような感覚です。これには賛否があるでしょうし、私自身マセラティ等若干そこに当てはまらない部分が出てきたと思っています。

しかし、このジュリアはその「定説」をまさに踏襲していると感じました。

盾型のグリルからヘッドライトを通して繋がるフロントフェンダー、リアフェンダーのデザインは、盛り上がった筋肉を思い起こさせます。艶のあるボディに映り込む風景が、その曲面で湾曲する様は、吸い込まれるような感覚を覚えます。

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リアから見ると、フロントからリアにかけて持ち上がるようなラインを描いています。プロポーションとしてはBMW3シリーズ等このセグメントのセダンと類似のデザインですが、何かが違います。圧倒的に。このデザインはおそらくドイツ勢には作れないでしょう。作りたくもないのかもしれませんし、それを求めるユーザー層もいないのかもしれません。

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地に脚を強く踏ん張る獣のようにも見えます。好みは別れるかもしれませんが、個人的には好きなデザインです。唯一無二で。

いつもより感情的な表現で分かりにくいインプレになってしまったかもしれません(^^;;これもイタリアの影響ということでお許しください笑

 

 

〜インテリア〜

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インテリアデザインもイタリアしてます。最低限必要とされる機能性はもちろん備えていますし、現代的な要素も盛り込みながら、このデザインを作り上げたアルファロメオ。このモデルへの注力具合が見て取れます!!

同じグループ会社であるマセラティから販売されているギブリというモデルがありますが、ギブリの内装よりもこちらの方がイタリアンでカッコいいと思います。質感も上々ですし、内装のレベルで言えば逆転していてもおかしくないくらいです。笑

とうか個人的には逆転してほしかった、マセラティギブリにもこれくらいインテリアを頑張ってほしかったと思っています笑ギブリのインリアは最近のアメ車感が出てしまっていて少し残念な感がありますので(^^;;

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ちなみにクアドリフォリオでないモデルだとこんな感じです。シフトノブは最近のBMWのような電子シフトですが、それ以外はやはりイタリアの風をうまく感じさせます。シートカラーもBMWメルセデスより落ち着いてブラウンが用意されているのがポイントでしょう。色気の出し方のうまさはさすがイタリアン、伊達男のクルマです笑

 

 

〜ドライビング〜

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さて、この手のクルマの一番大事なドライビングインプレッションです。

ちなみにこのクルマはV型6気筒2.9ℓターボエンジンを搭載しています。こう書くとそこまでのハイパフォーマンスを感じない方もいるかもしれませんが、馬力は510馬力を叩き出し、0-100km加速は3.9秒、最高時速は307km/hを誇ります。正直数値にはあまり興味のない私ですが、このクルマはそういった世界で戦うことを想定して作られたでしょうし、その高い性能は書かないわけにはいかないでしょう。

まさにBMW M3やC63 AMGと覇権を争うために生まれたクルマなわけです。

 

ちなみにこの

○510馬力 ○0-100km 3.9秒 ○最高時速307km/h

という数字はかなりリニアに体感できます。正直以前試乗したM3よりも感じやすかったです笑

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そろそろ実際のインプレに入りましょう笑

駐車場から公道に出る前にセールスさんから注意点の案内があります。

「ケツが出るのが思いのほか早いから、アクセル全開にするなら直進状態で!!」とのこと。高額車ですしあまり飛ばすつもりはありませんが、肝に銘じて公道に出ました。

しかしその時点で驚愕します。公道に出る際に少し強めにアクセルONしたところ早速ホイールスピンしたのです!!しかもズズッという甘いものではなく、ダダダッ!!という盛大なもの。これにはびっくり(^^;;イメージした挙動と違いすぎて怖くなりました笑

直線でアクセルを空けていくと気持ちよく回るエンジンと繋がりのよいシフトに導かれて車速がどんどん上がって行きます。V6とはいえイタリア車ですからエンジン音も気持ちよく、その加速にいい味付けをしてくれています。興奮物質が分泌されるのを感じます(笑)

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しかし私自身が楽しめたのは正直なところこの辺りまででした。その後強めにブレーキングするとフロントは簡単にロックします。制御が入ったり抜けたりするのがわかります。これが味付けなのか初期不良の類なのかはわかりませんが、ヒヤッとしました(^◇^;)

その後の加速でも強めのアクセルONの時は必ずリアが滑ります。横にも出ます。電子制御が入るのでそこまで危なくはありませんが、怖いのは事実…私の腕では乗りこなせません笑

 

終始おっかなびっくりの試乗となりました。

これまで同クラスの性能を持つクルマに試乗をしたことはありましたが、こんな感覚は初めてです。BMWAUDIも、コンフォートモード等ではその片鱗をのぞかせる程度で、怖いことはありません。しかしこのクルマは違います。ノーマルモードでも野獣なのです。

ドライビングの腕に自信がある方や、サーキットで全開走行を楽しみたい方には最高の一台なのかもしれません。しかし一般道ではその性能を押さえつけることになり、私にはそれを解放することは一生できないかもしれません(^◇^;)

コーナリングに関しては怖くて試せませんでした。(笑)

 

〜総評〜

ジュリア クアドリフォリオ

アルファロメオが久々に市場に解き放ったFRセダンは、たしかにその名に恥じぬ性能と言えます。

しかしこのクルマには「時に安全に家族や大切な人と時を共にし」というような要素はあまり感じられませんでした。事実、全国に配備された試乗車のうち、配備から3ヶ月程度で20台程が全損事故を起こしているとのこと。

ちなみに走行距離7000km程度だったにも関わらず、タイヤも垂れていて、いつ交換してもいいというくらいの状態でした。(走行上の挙動にも影響していたかもしれません)

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上品なセダンで、大切な人とドライブを楽しむこともできて、本気になればスポーツカーもカモれる、そんなクルマを望む方にはある意味要注意です笑

でも、中毒性はお墨付きです。カラダが震える程の衝撃を与え続けてくれます。

 

美しい花にはトゲがある。とかそんな陳腐な言葉で表現していいものかわかりませんが、とにかく刺激の塊です。本当にイタリアのクルマはドイツ勢等とは違うということを実感しました。

 

私はここまでの刺激を求めるならクーペやオープンを望みますが、これを市販したアルファロメオは賞賛に値するのではないでしょうか?

ぜひ2ℓターボモデルも試してみたくなりました。

 

インテリア   :★★★☆☆

エクステリア:★★★★☆

ドライビング:★★★☆☆

実用性           :★★★

コスパ           :★★★☆☆

総合評価点    :3.2点/5点満点

 

我が家の320dとは?インプレ〜

今回の記事では、現在も我が家の愛車として大活躍している320dについて紹介します!!

ちなみに車両は320d luxuryです。

我が家ではシートヒーターが必需品ですし、黒以外のレザー内装が希望でしたので、こちらの車両を選択して購入しました。

 

〜エクステリア〜

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F30のデザインはエレガンスとアグレッシブさを兼ね備えた、バランスの良いデザインだと個人的には感じています。上質なセダンとしての高級感を持ちつつ、その細部にはエッジの効いたシャープなデザインが散りばめられています。

キドニーグリルと繋がったヘッドライトは発表当初は賛否両論ありましたが、これも見慣れるものです。先代のE90と比較すると直線的な印象で、力強いデザインです。

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リアから見ても全体的な印象は変わりません。フロントからリアにかけて尻上がりのデザインに加え、サイドを貫くプレスラインがスポーティな印象を与えています。LCIモデルになってLEDヘッドライトが奢られたことも、その印象を加速させているかもしれません。

海岸沿いを流す姿、ワインディングを駆け抜ける様、そして高級ホテルに横付けされる様子、どれを想像しても違和感のない、優れたデザインではないでしょうか?

 

 

〜インテリア〜

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E90からF30へのFMCにおける大きなポイントの一つがインテリアデザインの進化です。E90までの直線基調の簡素とも言えるデザインから、次世代的なインテリアへと進化を遂げました。質感に関しては疑問符のつく箇所もありますが、全体的には大きな「進化」と言っていいモノだと思います。

特に、ウッドパネルや各トリムにアルミ加飾を奢ったり、パネルの配置をただの直線から少々ひねりの効いたモノにしたりと言った傾向は、これまでの3シリーズには見られないものです。

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オーディオ等の操作スイッチが並ぶインパネ部分に採用されたブラックパネルも印象的です。他のパネルと異なる素材を採用することで、デザインにアクセントを与えています。また、夜間にはこのパネルの周囲やインナードアトリム組み込まれたにアンビエントライトが灯り、室内空間を明るくするとともに圧迫感を軽減してくれます。これは夜間走行の負担を大きく減らしてくれます(・∀・)

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電子シフトも賛否両論ありますが、個人的には好きです。デザインもカッコいいですし、実際の使用感に関しても慣れてしまえばなんの問題もありません。事実、BMWのFRもしくはFRベースのx Driveモデルのほとんどに採用されています。

上の写真で残念なポイントとしては、シフトノブ周りのパネルがプラスチック感満載であることでしょうか。同世代のF10 5シリーズであればこの部分もインテリアトリムが奢られています。車格の格差が大きく感じられる点と言えます。

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後席足元スペースはこのような感じです。身長170cmの私がドライビングポジションを取った状態ですが、大人が乗車しての無理のない居住性があります。足が組めるほどの広さはありませんが、長距離ツアラーとしての要件も十分に満たしていると言えるでしょう。

また、座面長が大きく取られているのも特徴です。現行w205 Cクラスが意外にも後席の座面長が短く居住性が低いと言われておりますが、その点においては3シリーズの方が優位性を持っています。サイドサポートも適度にしっかりしているので、座った瞬間には硬めに感じますが、ワインディングでも大きく揺さぶられることなく、快適に過ごすことができます。

 

 

〜ドライビング〜

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※LCIモデルの中でも年次改良後のモデルから採用されたデュアルパイプです。個人的にはお気に入りポイントです笑

ドライビングに関しても、F30になってE90から大きな変化が見られます。街乗りで走行すると快適性が向上しており、ラクに運転できる印象です。また轍にハンドルを取られるシーンが減っており、ストレスフリーに街乗りをこなす事ができます。

ワインディングに入るとその性能の高さには閉口します。E90はロールを電子制御で抑えて走る印象が強かったですが、F30では適度なロール感を伴ったコーナリングに変化しています。ロール→荷重変化→ノーズイン→脱出という一連の流れを感じることができます!!

これは走行モードをスポーツに変更するとさらに強く感じられます。ロール感が若干大きくなり、ステアリングレスポンスが向上します。しっかりとラインを狙ってコーナーに侵入し、一連の流れを体感しながら、自分の思い描いた通りのラインで脱出できた時の喜びは、市販セダンの中ではとても大きい物だと思います!!

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また、320dにおいてはエンジンパワーも特筆すべきポイントと言えるでしょう。太いトルクを持つ直列4気筒2.0リットターボエンジンはかなりパワフルです。マツダはもちろん、メルセデスVW等同クラスのディーゼルエンジンが多く登場していますが、パワー感は一番ではないでしょうか?

低回転からモリモリと湧いてくるトルクは3シリーズのボディを力強く押し進めていきます。発進時にラフにアクセルを操作するとホイールスピンが発生します。このパワーは街乗りでの乗りやすさはもちろんですが、高速での合流等あらゆるシーンで余裕を見せてくれます。ワインディングでは大きくアクセルを開けて回転数を上げる走りがしにくいのが少し残念かもしれませんが、多くのシーンでラクな運転を実現させてくれます♪

高回転域になると流石にディーゼルの弱さが出てきます。まずレッドゾーンが5500回転と低く設定されていますし、トルクの盛り下がり感がどうしても出てきてしまいます。その領域は使用することがほぼなく、高速の追い越し等でも困った経験はありませんが、高性能クラスと比較すると劣るのは間違いないと思います。

また、このエンジン(車両の設定を含む)の特色の一つとして、エンジンブレーキの効きの良さが挙げられます。我が家のluxuryモデルにはパドルシフトが装備されていませんが、シフトノブを左に倒してシフトダウンしていくと、大きな減速感を得られます。これは非常に便利で、ワインディングではフットブレーキの使用を最低限に抑えた走りができます。シフトダウン時の回転数上昇によるサウンドはあまり気持ちのいいものではありませんが、正直音に関しては慣れます(笑)

ちなみにこのエンジンブレーキは使い勝手がいいので、私は街乗りでも減速に使用しています。ブレーキパッドの節約にもなるので「一石二鳥」といったところです。笑

 

また燃費性能も実にいいんです。街乗りでは15km/ℓ前後ですが、長距離走行では非常に優れた燃費を見せてくれます。高速なしのワインディング片道2時間で21km/ℓ、高速メインでの片道3時間程度で23km/ℓをマークします。これはとくにいい数値の抜粋ではなく、恒常的にこの数値を出してくれます。軽油の販売単価の安さを勘案すると非常に経済的です!!年間25000km程走行する我が家ではこの経済性の高さは魅力以外の何物でもありません(・∀・)

 

〜総評〜

このクルマ、我が家には最高の一台です!!!

所有欲をそそるブランド、高い走行性能と良好なドライビングフィール、客人を乗せても不満の出ない快適性、そして冠婚葬祭等シーンを選ばない多様性。これらを持ち合わせたマルチな一台です。

新車で購入した我が家にとっては「リセールの低さ」という問題がありますが、これは裏を返せば中古市場の安さに繋がります。事実、長距離旅行にクルマを使用する私にとって320dツーリング等は非常に魅力的な選択肢に映ります。我が家にセダンが無ければ、おそらく購入筆頭候補になっていました(笑)

 

ほぼベタ褒めの記事になってしまいましたが、購入検討中の方のご参考になれば幸いです!!

 

インテリア   :★★★★☆

エクステリア:★★★★★

ドライビング:★★★★☆

実用性           :★★★☆☆

コスパ           :★★★★☆

総合評価点    :4.0点/5点満点

【速報】UX200 試乗インプレ

今回はかねてから気になっていたレクサスUXの試乗の機会を得ましたので、その際のインプレを紹介させていただきます!!

今回うかがったディーラーさんは、前回紹介したNX試乗の時と同じ店舗です。いつも大変お世話になっておりますm(__)m

試乗車はUX200 Fスポーツでした。個人的にはファーストカーにハイブリッドはあまり興味はないので、ガソリン車指定の結果、こちらの車両を用意していただきました!!

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〜インテリア〜

UXは昨年発表されたレクサスの末っ子SUVにあたります。数年前にトヨタから鳴り物入りで発売されたC-HRをベースとする新生車種であり、こちらもその力の入れようはかなりのものでした。

インテリアを一見すると、それだけでこのモデルへの注力具合がわかるように思います。

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インパネ周りを見るとC-HRの面影は残っています。しかし、それはベース車両との関係を知っているからこそ気づけるもので、特に質感の面では大きな乖離があり、予備知識がなければ気づく事はないでしょう。シート、インパネ、ステアリング、室内空間全体にレクサスデザインが散りばめられており、レクサスが産んだアーバンコンパクトSUVである事は一見して明らかな事です。

一部「インナードアパネルのプラスチック部分が安っぽい」等という声も耳にしますが、全体を見れば及第点なのではないでしょうか?たしかに理想を言えば改善点はまだいくつもあります。しかし、価格的にもコストが限られるセグメントですし、日々そこを気にしながら乗車するユーザーがどれだけいるのかというのも疑問です。少なくとも私の個人的な感想としては、コンパクトSUVクラスとしてはセグメント最上級のインテリアだと思いました。

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ただ、残念だったのは人工皮革の質感です。もちろんレザー内装を選択すればなんの問題もありませんが、コスト面の問題等から人工皮革を選択する際には、実物を見て判断した方がいいでしょう。実際に見て触れた感想としては、「若干ビニール感が強いかな…」というものでした(^◇^;)

しかし、表皮には凹凸のある加工がなされていますし、車格を考えてもそこまでの高級感を求めるものではないのかもしれませんので、こちらも全否定するつもりはありません。

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それから、こちらはC-HRを試乗した時点で推測出来ていた事ですが、後席スペースは狭いです(笑)家族で使うSUVというよりも、大切なパートナーや仲間と豊かな時間を紡ぎ出すためのSUVという設定なのでしょう。ライフスタイルとの適合性を考えてしっかり検討していただきたい点ではありますので、一応紹介させていただきます。

 

 

〜エクステリア〜

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エクステリアは全体的にはかなりカッコいいんじゃないでしょうか!!

フロントに関しては、賛否両論の多いスピンドルグリルを、自然なデザインに落とし込んだモノだと思っています。奇をてらうトコロのあまりない、最近のレクサスでは珍しいほど自然なフェイスに仕上がっています。

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そしてUXのエクステリアデザインのハイライトと言えばテールライトでしょう。車両の端から端まで貫くように繋がったデザインは印象的です。現時点ですと同様のデザインを採用しているのはアウディの新型A7とA8が筆頭でしょう。夜間に見かけるとさらに目立つデザインですが、悪目立ちするモノではないでしょう。

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少し残念に感じるのはサイドに走るプレスラインです。少々際立たせすぎではないでしょうか(^◇^;)このプレスラインは一部リアセクションにも現れていますが、ここまで顕著なラインを見せるデザインは他に類を見ないレベルです。もう少し控えめにした方がまとまりの良いデザインになったのではないかと思ってしまいました…笑

 

 

〜ドライビング〜

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今回も試乗コースは短く、ワインディングもありません。笑

そもそもこの車両のエンジンは直列4気筒2.0ℓNAエンジンです。正直動力性能には期待できないと感じていましたし、「ターボが付いていればな〜」なんてことも感じていました。

しかし、直線に出てスポーツモードで踏み込んでみると、その心配はあまり意味のないモノだったと感じます(笑)Fスポーツですので排気音の演出等もありますが、吹き上がりも良く、スムーズというよりは力強く加速していきます。回転フィールがいいとは言えませんが、パワー感は十分ではないかと思います。

この加速には新開発のCVTも寄与しているかもしれません。

「またまたCVTか〜」とがっかりしたのも事実ですが、1速のみギアが付与されたCVTは出足のモタつき感をあまり感じさせずにリニアな加速を実現していました。多段トルコンやDCTの採用が理想的でしたが、これならCVTでも納得出来るような気がします。

この感想に関してはエンジンブレーキに関しても同じことが言えます。パドルシフトでシフトダウンするとなかなかの勢いでエンジンブレーキが効きます。個人的にそういった傾向のクルマが好きですし、ワインディング等ではそのエンジンブレーキが運転のしやすさに寄与するものと考えておりますので、この点大歓迎でした(・∀・)

 

 

〜総評〜

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個人的にはこのUX、買いだと思います。

燃費もターボ勢と比較すると格段にいいようですし、内外装デザインも十分の仕上がりです。さすがはレクサスといたトコロを見せつけてきた感があります。

走りの面でもいい意味で裏切りを見せてくれましたし(笑)一般的にいう「運転のしやすさ」に迎合しきらない、Fun to Driveの側面も持っています。

(価格等様々要因は考えられますが)ほぼ同時期に発売されたESと比較すると圧倒的に宣伝に時間とカネと手間をかけていたことからもわかるように、トヨタ・レクサス渾身の一台と言って過言ではないでしょう!!

 

インテリア   :★★★★☆

エクステリア:★★★★☆

ドライビング:★★★★☆

実用性           :★★☆☆☆

コスパ           :★★★★☆

総合評価点    :3.6点/5点満点

【回顧】NX300 試乗インプレ

今回は、昨年末に試乗の機会を得たNX300に関するインプレを紹介させていただきます!!

 

MC前のNX200t等も試乗経験はありませんでしたので、NXに関してはこれが初めての試乗となりました。用意されていた試乗車はNX300 Fスポーツです。

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〜エクステリア〜

外観はレクサスの世界観が全開に発揮されています。Lフィネスデザインが存分に躍動している訳です。全体的にエッジが効いており、先進性を強く主張するデザインとスピンドルグリルに象徴されるそのデザインは市場で高く評価されています。

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リアから眺めてもレクサステイスト全開のデザインです。フォルムだけを見れば丸くごろんとした線で出来ていますが、細部にまで散りばめられたシャープなデザインが、その印象を一変させています。

 

NXに限って言える特徴と言えば、フロントではヘッドライトデザインです。(ISでも同様ですが)上下に分割されたヘッドライトは印象的です。機能的にもセパレートされています。3眼LEDヘッドライト等装備の充実さにも余念がありません。(ちなみにMC後に3眼LEDは三角形状に配置されていますが、個人的にはMC前の横並び配置が好みでした)

リアでもライトは外せません。MC後には流れるウィンカーが採用されています。前期からの特徴で言えば、テールライトの周囲と一部にかかっている黒い樹脂パーツです。個人的にはあまり好きではありません…ボディカラーはブラックがいいですね。目立たなくなるので(^◇^;)

 

 

〜インテリア〜

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インテリアはさすがレクサス。質感が非常に高く、パーツごとのチリ合わせなども高い精度で完成されています。どのセグメントにおいてもインテリアの質感においてレクサスはアドバンテージを取って来る印象があります。

しかし、NXに関して言えばあまりデザインは好みではありません(笑)

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ナビから下にあたる部分が張り出したようなデザインはなんとなく違和感を覚えてしまいます。助手席側のインテリアトリムの使用量が少ないのも、もったいないと思います(T ^ T)せっかくトリムの種類がたくさん用意されているので、そこはふんだんに奢って欲しいトコロです。

レクサスと言えば先のトリムと共に、インテリアカラーの選択肢が多いことも魅力の一つです。Fスポーツでは3色に限定されてしまいますが、この点は高級車である事を感じさせられます。また、先述のインテリアトリムですが、バンブートリムが設定されているのはレクサス以外にはない特徴なのではないでしょうか?好みの問題もありますし、選択するオーナーさんは多くはないようですが、MADE IN JAPANを感じさせるポイントだと思います。

もしも私が新車でオーダーするなら、バンブーは採用する可能性大いにアリな逸品です(・∀・)

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後席スペースは同クラスのSUVの中で十分に広い部類に入ると思います。後席のシートバックはリクライニング可能ですし、OPで電動リクライニングにすることも可能です。最近は乗車位置の高さや実用性の高さから、SUVの購買層は老若男女問わず広がっていますので、こういった快適性も大きなポイントになるでしょう!!

 

 

〜ドライビング〜

この試乗でうかがった店舗は試乗コースが市街地の中心部に位置しており、全体的に低速メインで、さらにワインディングセクションはありません。その点ご了承ください(^◇^;)

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店舗から国道に出て最初に感じるのは脚周りのしっかり感です。凹凸を拾って、コツコツとしたフィードバックが入ってきます。この感覚は個人的には好印象です。ワインディングでもいい動きをしてくれるような気がします!!今回の試乗でワインディングを試せなかったのが残念です…

流れのいい道に出ましたのでアクセルを踏み込んでみます。踏み込んだ瞬間から素早く立ち上がり、パンチの強い加速を見せてくれます。以前試乗したISやクラウンアスリートと同じエンジンとは思えないような感覚の違いがあったように思います。SUVの場合、おしなべて加速フィールは穏やかなセッティングの車両が多い傾向にあります。BMWアウディでもこの傾向は変わりません。しかしレクサスがこの傾向から外れて来るとは意外でした。個人的には歓迎すべき特徴です。

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また、パドルシフトで減速すると割と強めにエンジンブレーキがかかります。この点も非常に好印象です。なんと言ってもエンジンブレーキの効かないクルマが多い昨今ですから(^^;;ただ残念なのはトランスミッションです。この時代に6速トルコンです…前時代的と言われても仕方ありません。同じエンジンを搭載していたクラウンアスリートは8速トルコンATだったのに、なぜMCの際にNXも改良してくれなかったのか疑念が残ると共に残念に思います…

ちなみにこの6速トルコンの残念な点は燃費にも現れています。NX300の街乗り平均燃費は実測10キロ前後とのこと。ISも同程度ですが、直列4気筒2.0ℓターボとしては燃費は悪いと言わざるを得ません。これまでのレクサスを鑑みると考えにくいですが、ダブルクラッチトランスミッションが採用されると理想的に思っています…

 

さらに言うとFスポーツとそれ以外のグレードで走りの面に大きな差があるのも残念に思いました。(今回の試乗ではFスポーツしか乗っていませんが、走行性能の差はカタログを見ても推測できる他、各種メディアでも取り上げられ、一般ユーザーさんのインプレも同内容が多く、さらに営業さんも同意見とのことでした)私はFスポーツの走りの性能が好きですが、そうなるとシートカラーとインテリアトリムの選択肢が少なくなってしまいます。しかもその限定範囲はかなり狭いモノです。せっかく多様な選択肢を用意しているレクサスなのに、それが選択できないというのは残念です…

ジャーマン3のメーカーでもその傾向は見られますが、OP装備や本国オーダー等でスポーティグレードでも自由に内装を選択できる余地が残っています。レクサスは全車オーダー生産なわけですから、輸入車勢よりもカンタンなことにも思えるので、今後の展開に期待したいトコロです!!

 

 

〜総評〜

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今回のインプレッションは全体的に批判的なまとめ方になってしまいましたが、総合的にNXは買いの一台だと感じています(笑)内外装は質感の高さには定評がありますので、デザインが気に入れば問題ないでしょう。走りのレベルも全体的に向上している印象です。限界域での性能はドイツ車勢と比較して分が悪いようですが、その領域に達するユーザーは多くはないでしょうし、そもそも価格差がありますので十分に納得できるものです。

そしてレクサス全体に言えることですが、高いリセールがポイントになります。とくに人気のSUVであるNXの中古市場はかなり高値安定しています。

クルマとしての価値と資産としての価値のバランスを考えるユーザーさんには持ってこいの一台と言えるかもしれません(・∀・)

 

インテリア   :★★★☆☆

エクステリア:★★★☆☆

ドライビング:★★★★☆

実用性           :★★★★☆

コスパ           :★★★★☆

総合評価点    :3.6点/5点満点

【回顧】F20 118d 試乗インプレ

2016年6月上旬の休日、親がお世話になっているBMWディーラーに行ってきました。用件は"母親が車のインパネ周りからガタつき音が発生していると言っている"ということで、その現象再現と防止策の施工でした。

昼前にディーラーに到着してキーを預けたあと、担当のNさんから"新登場の118dの試乗車がさっそく入っていますのでぜひ"と言っていただき試乗させていただきました。

 

試乗車は118d sportです。

エンジンは親の320dと同型の直列4気筒2.0ℓディーゼルターボエンジンです。

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~エクステリア〜

ディーゼルモデルですがガソリンモデルとの外観の差はほぼありません。Cセグメント唯一のFRモデルとして、Cセグメント内では異例のロングノーズを持つデザインです。LCIモデルへのMCを経て、フロント・リア共に、特にライト周りにおいて小変更がなされました。具体的に言えば、より横長なデザインが採用され、可愛らしい印象は払拭されています。

このMCでのデザイン変更は好みが分かれるトコロかもしれませんが、個人的にはLCIモデルのデザインの方が好みです(・∀・)

 

ただアウディA3メルセデスAクラスはおろか、VWゴルフにも、デザインのシャープさにおいては後塵を拝しているという感があります。3シリーズ以上のモデルはエッジの効いたデザインを採用する傾向になっていますので、1シリーズでもその傾向が採用されると、個人的には理想的です(^◇^;)

 

〜インテリア〜

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インテリアは車格を考えると十分のデキだと感じています。質感の面ではライバル勢に部が悪いかもしれませんが、デザインはF30 3シリーズの流れを汲んでおり、Cセグメントにおいて高いデザイン性を持っていると言えるでしょう。ドライバーオリエンテッドなそのコックピットは、走りの気分を上げてくれます(笑)

試乗したスポーツというグレードは、スタイル系統とは違い、Mスポほど振り切ったスポーツ感もありません。この点はあまり好みではありません(^^;; 色々と中途半端な気がするのです。

ステアリングもシートも割と一般的なものですし、その材質等もビミョー…

スタイルやMスポを選択しても120i以上でなければパワーシートなど装備は抑制されますが、それでも主張の強いインテリアデザインを手にれられるという点でベターな選択だと思っています。

 

車種というよりもグレードに対する評価になってしまいましたが、3シリーズでもスポーツLineが廃止されたように、1シリーズでも整理される時が来るような気がしています。

 

 

~ドライビング~

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さていつもの試乗コースに出ます。

最初は街中の細い路地を走りますがここでのハンドリングはF30前期320d Luxと比べると軽めです。コンフォートモードでしたがすいすいと曲がり角をクリアします。

エンジン音は…親のクルマに慣れてしまっているせいかもしれませんがあまり気にはなりません笑まぁ自分のF56ミニクーパーSに比べればカラカラ音はしますが、ディーゼルとしてはマツダほどでないにしても標準より静かなくらいではないでしょうか。


路地を抜けて広い2車線道路に出てアクセルを踏み込みます。路地から2車線道路に侵入する際に交通量が多かったため、走行車線のクルマの間隔が少し空いたところに入り込もうと勢いをつけて左折しました。一時停止から直角左折での侵入です。すると一瞬のスキール音!!交差点の路面が斜めに傾いているのも要因の一つかとは思いますが、発進時のパワー感の良さに驚きました。まぁ親の320dより軽い車体に同じエンジンですからそう驚くことでもないのかもしれませんが…笑

ちなみにスキール音がしたからといって安定感を失った訳ではありませんよ♪すぐさま電子姿勢制御が介入して何ごともなかったかのように合流しました。


直線路を少し走った後、信号からのゼロスタートを試します。

Eco Pro、Comfort、Sport、Sport+と4つあるうちのスポーツにドライブモードを設定します。青信号に変わって最初はトラクションを確実にするべくそろっと踏み始め、そこからベタ踏みへ…スタートはディーゼルらしさの無い軽い発進なのですが中高速域が伸びません笑

320dより軽いということでかなりの伸びを期待したのですが少しだけガッカリ笑もちろん通常のシーンでは十分のパワーなのですが…


このパワーに関してあとからセールスの方に聞いたところ"320dと同じ形式のエンジンではあるものの、同じパワーの出方にするとボディの軽さからピーキーになりすぎてしまう。そこで出力特性を変更してマイルドに走りやすく仕上げているようだ。"とのことでした笑

個人的にはコンパクトでより走りやすい1シリーズだからこそパワー感があってもいいのではと思ったのですが、夫婦兼用などの場合の扱いやすさなどを考えると賢明な判断なのかもしれませんね(^◇^;)

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さてここまであまりいい言い方をして来ませんでしたが、ここからワインディングゾーンへと進んでいきます。

スポーツモードでコーナーに中速域でアプローチして行くとボディの軽さを活かしてひらひらとクリアしていきます。とくに感じたのは鼻先の軽さ、ディーゼルエンジンの重量を感じさせないノーズインのクイックさには驚かされました!!


それからまぁこれもF20後期型ガソリンモデルと変わらないポイントだと思うのですが脚がいいですね。高いコーナリング性能を支えつつも、固く突っ張るだけではない。高級車の脚回りとまでは言えませんが、乗り心地とコーナリング性能をうまく両立しているのではないかと思います。

余談ですが街中での乗り心地、とくに段差を乗り越えた際の振動のいなし方などは現行ボルボのV40よりも上手く、快適な乗り心地を実現しているのではないでしょうか(^^)


ちなみにV40との相違点といえばディーゼルエンジン特有のカラカラ音も注目です。短期間のうちに乗り比べてみたところやはり118dのエンジン音は静かなようです。V40に比べるととくに時速60キロ程度までの加速時に騒音レベルがかなり低いように感じました。

これは重要なポイントでしょう(・∀・)

 

 

~総評~

色々と言ってきましたが、自分で買うかどうかと言われると…おそらくナシですね笑

もちろん実質燃費リッター18キロ程度を期待できる燃費性能や高次元のバランスを保った性能など魅力的ではあります!!

しかし。。面白みに欠ける気が(^◇^;)

V40 D4に比べると薄くもりもり感のないトルク感、軽くひらひらとはしているものの安定感の欠けるロードホールディング性能、これぞ!という魅力が感じられないのです。

BMWの魅力である高回転までの伸びの良さが失われるのもディーゼルなら仕方ないとは思いますが、それならばもりもりのトルク感が欲しかった…


もちろん悪いクルマではないんです!!

価格的にもガソリン車との差額は20万円程度ですし装備も割と充実しているのですが…他のBMWモデルをよく知っている人が手にするほどの魅力は見つけ出せませんでした(^^;;

 

インテリア   :★★★☆☆

エクステリア:★★★☆☆

ドライビング:★★★★☆

実用性           :★★★☆☆

コスパ           :★★★☆☆

総合評価点    :3.2点/5点満点