りんてつのゆる記〜クルマと日々の思ひ出〜

クルマ好きとしてすくすく育った20代♂りんてつです。試乗インプレや日々のこと、ゆるーく記します。

【速報】VW ゴルフ7.5 試乗インプレ

今回の記事では、VWの現行型ゴルフのインプレッションを紹介します!!

対象車両はゴルフ7.5 highlineです。直列4気筒1.4ℓターボエンジンを搭載する車両で、GTI等ハイパフォーマンスモデルを除くと最上位にあたるモデルです。

この車両は私のいとこが昨年6月ごろに購入した車両で、週1回は運転の機会がありますので、長期インプレッションとして見ていただけると思います!!

※長期インプレにも関わらず、画像は拾いモノばかりですみません(^◇^;)

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〜インテリア〜

VWゴルフのインテリアは「質実剛健」を具現化したような印象があります。実用性を欠くことはありませんが、華美な部分はなく、ハイラインの内装でもラグジュアリーを感じさせるような側面はありません。

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しかし、この点に関しては私はマイナス評価はしていません。決してチープなわけではありませんし、質感に問題があるということもありません。それにジャーマン3等と比較すれば低価格な車両ですから、VWのキャラクター的にも間違ってはいないのでしょう。

高級ブランドではなく、スタンダードブランドという立ち位置の中で、シンプルでスタイリッシュな上手いテイストを生み出していると感じています。全車種のインテリアデザインが酷似している点に関して、アルテオンについては車両価格的に不満を感じましたが、ゴルフの車格的には十分という側面もあります。

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正面から見ると、そのプレーンなデザインがよくわかるのではないでしょうか。デザイン性はそこまで高くないですが、操作系の配置は実用性が高く、イヤミのないデザインとともに好印象を与えます。

上記の写真はOPのレザーシートが装備されていますが、ブラウンレザーを選択してもシートカラーのみへの反映となる点は少々残念に感じるポイントです。インパネ等にも若干ブラウンを散りばめてもらえると統一感のある印象になると思うのですが、ここはゴルフとしての限界ということでしょうか。

 

ちなみにいとこのゴルフはレザーOP非装備ですので、異素材コンビのブラックファブリックシートインテリアとなります。ゴルフではレザーを選択するオーナーさんは少ないらしいので、ハイラインの大部分と同様のインテリアということになります。肌触り等も悪くなく、シートの質感も十分デス。

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シート形状に関しては「万人ウケする」形状といったところです。特にサポートが強いとか、座った瞬間に硬さもしくは柔らかさを感じるようなシートではありません。しかし、根本的な作りは問題なく、長距離ツーリングでも身体に支障をきたすようなことはありません。普通だけれども良く出来た、そんなシートです。

後席スペースに関しては、Cセグメントとして標準的なものだと思います。特に高評価できる点はありませんが、その反面、特段定評価となる部分もありません。

 

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ラゲッジスペースはこんな感じです。フロアがある程度低く設計されている上に、側面の絞り込みが大きくないので、スペースが有効に活用できる印象です。キャンプ等での使用では不足を感じる場合もあるかもしれませんが、普段の生活においては不満を抱くシーンは少ないでしょう。ワゴンボディを持つヴァリアントの設定もありますので、広いラゲッジをご希望の方にも対応可能です。

 

最後に低評価のポイントを紹介しますと、ナビゲーションはあまり上出来とは言えません。画面は割とキレイですし、iDriveやコマンドシステムのようなややこしさのない完全タッチパネル構成は実用面では高い評価を予想していました。しかし、なんせナビゲーションの案内がわかりにくいです。交差点での画面分割の詳細案内も小さくて見にくいですし、案内のタイミングも遅めの印象です。

いとこの車両はテクノロジーPKG装着車ですので、メーター部分にもナビを表示出来ますが、この画面はインパネのナビと同様のものですので、特に優位性を発揮するようなものではありません。

まあスマホのナビアプリを代用したり、その画面をナビに反映させることも出来ますので、本体の性能はそこまで重要視されていないのかもしれません笑

 

 

 

〜エクステリア〜

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エクステリアもインテリア同様、非常にシンプルです。プレーンなデザインは流行りの直線的なエッジの効いた印象を与えてはいますが、そこまで凝った作りこみと言った感じではありません。しかし、VW、特にゴルフに関してはこのデザインがいいのだと思います。

まず、純粋にカッコいいデザインだと思います。プレーンなデザインは非常にキレイで、清楚といった印象です。それでいてつまらないデザインではありませんし、好みが大きく別れるようなこともないのではないでしょうか。エッジの効かせ方もうまいと思います。程よくシャープな感じが好印象です。

また、こと日本国内市場においては、輸入車にも関わらず悪目立ちしにくいという点は有利に働く機会が多く想定されます。押し出しの強いガイシャが悪く作用するシーンもありますので(^◇^;)

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リアから見ても、全体的な印象に変化はありません。シンプルで清楚なデザインです。

Cピラーが太くて力強い印象を与えてくれるのは、個人的には好きなポイントです。衝突安全性確保等様々なファクターから来る太さであると想像しますが、Cセグメントのライバルと比較してもドッシリとした印象を与えているような気がします。

 

リア周りで気になる点として、バックモニターが挙げられます。Rギアを選択するとバックモニターが作動しますが、このカメラがリアのVWエンブレムの裏側あたりに搭載されています。つまり、エンブレムが若干回転して、カメラが出現するということです。

実際に使用してみると動作は素早く、特段問題はありません。しかし、万が一故障した場合にはどうなってしまうのでしょう…特にカメラが出現した状態で動作異常が出てしまうと困ります。エンブレムが回転した状態で止まってしまうのは不恰好ですし、このエンブレムはラゲッジドアの開口スイッチにもなっていますので、ハッチが開けられないという事態にも直結する可能性があります。

何かしらの対応策がとられている可能性もありますが、長期所有を想定しているいとこも気にしているポイントです。

 

 

〜ドライビング〜

ようやくドライビングインプレッションです。笑

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ハイライン車両は前述の通り直列4気筒1.4ℓターボエンジンを搭載しています。下位グレードにあたるコンフォートライン・トレンドラインは1.2ℓターボですので、この点で走行性能には差が現れます。また、詳細は記載を省略しますが、サスペンションとミッション(DSG)にも明確な違いがあります。総括的に、ハイラインはコンフォートライン以下2モデルと比較して走行性能に優位性があるということが言えます。この点はグレード選択の際に押さえておきたいポイントです。

 

実際の走行性能に関しては、期待値を超えてきたというのが正直名印象です。

1.4ℓターボエンジンはその車体を軽々と引っ張っていきます。スポーツモードを選択するとさらにレスポンスも向上して気持ちのいい加速を体験できます。(モード選択もハイライン以上のみ装備される機能です。)もちろん圧倒的なパワーを持っているわけではありませんが、高速で流れをリードすることも簡単に出来ますし、合流での素早い加速にも対応してくれます。

この加速に関しては、VWが長きに渡って採用してきたダブルクラッチトランスミッションであるDSGも寄与していることでしょう。多くの輸入車メーカーに対してこの分野では一日の長を持つVWですが、その完成度は上がってきています。変速は非常に素早く、タイムラグを感じさせません。シフトアップ・シフトダウン共に気持ちよく決まります。

低速域でのギクシャク感に関してはやはり皆無とは言えませんが、改良を重ねてきたことが伝わってくる完成度は感じられます。トルコンATのようにはいかないのは確認した上での購入をオススメしますが、この点が大きなネックになるとは思いません。

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しかし、個人的に心配なのがDSGの耐久性です。二つのクラッチを持つMTの自動操作機構的なシステムであるダブルクラッチトランスミッションは、トルクコンバータ式ATと比較して、その耐久性への懸念が消しきれません。特に中古で購入する場合、前オーナーの扱いが大きくその後を左右するファクタになります。DSGに限った話ではありませんが、なるべく半クラ状態を短くしたり、前進後退の切り替えの際に確実に停止することを心掛けたり、そういった細かな気遣いが後々大きな違いを生む可能性は大きくあります。私はこれをトルコン式ATの操作の際にも心掛けています。

ある程度の歴史と、多くの販売実績に対して、心配しすぎているのかもしれませんが、やはりトルコンの方が安心感があるのは事実です…

 

DSGへの言及が長くなってしまいましたが、ゴルフの走行性能はワインディングでも十分納得の出来栄えです。弱アンダーの味付けで、安定感を持ってコーナーを抜けられます。輸入車Cセグメントとしてはしっとりめの脚回りがしっかり路面を掴んでくれるので、安心感もあります。コーナリング中のブレーキ操作があったりしたも、姿勢を大きく乱すことなく受け止めてくれます。

刺激的な一面はありませんが、全体的に基本がシッカリしていて、安心して走らせられます。

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高速域では若干弱みが見られるのも事実ですので、紹介しておきます。

90km/hを超える速度域で道路の継ぎ目を超える等の大きな入力があると、リアの収束に時間がかかります。ホイールベースが短いハッチバックですので、その傾向が顕著である可能性もありますが、Cセグメントのライバルと比較してもこの点では後塵を拝していると言って間違いないでしょう。

そこまで安定感を失うような挙動ではありませんが、もう少しはやい収束を望みたくなるのも事実です。

 

しかし、総合的に考えてこのゴルフの走行性能は高いと言っていいでしょう。剛性が高くて塊感の強いボディが、動きのいい脚回りと上手くマッチしており、エンジン性能もDSGも積極的に走りを楽しませてくれます。この感覚はあまり予想しているものではありませんでした。

 

 

〜総評〜

ゴルフはとっても気に入っている1台です。

日常の生活に華を添えてくれます。それでいて日常のなにかを犠牲にすることはありません。少しおしゃれで安全性が高くて、積極的な走りにも応えてくれます。まさにマルチな乗り物です。

燃費は実測で街乗り16km/ℓ前後、高速での最高値は23km/ℓを超えています。これなら奥さんも納得です(・∀・)

何より驚いたのが走行性能です。なんとなくツマラナイ走りを想像していたのが申し訳ない気がします(笑)BMW1シリーズが「そこまで車好きでない人にもクルマの運転の楽しさに気づかせてくれるクルマ」と表現されるとすれば、このゴルフは「低価格なのにBMWやポルシェオーナーも納得の性能を持つクルマ」といったところでしょう。

 

インテリア    :★★★☆☆

エクステリア:★★★★☆

ドライビング:★★★★☆

実用性           :★★★☆☆

コスパ           :★★★☆☆

総合評価点    :3.4点/5点満点